都民の森駐車場10:55~鞘口峠11:25/30~1345m付近12:15/25~見晴小屋12:35~三頭山13:20/50~滝見橋15:00/10~都民の森駐車場15:45
夏山の足慣らしということで少し重いザックを持って歩こうと思いながらなかなか高い山には行けそうにありません。とりあえず奥多摩の三頭山で軽いトレーニングです。
たどり着いた市民の森の駐車場には我々と同じ三頭山を目指すハイカーの車が停まっています。
小川に沿った舗装道路を森林館へと登って行きます。道端にはヤマアジサイやユキノシタ、ギンバイソウも白い蕾を膨らませていました。
森林館からは山道が始まります。通行止めであったスポーツ歩道は遊具を撤去してスポーツ歩道として開放されたようです。鞘口峠からは回廊の路という巻道をたどることにします。
子供連れなど多くハイカーが訪れることもあり色々な道が整備されています。また緑のブナ林が日差しを防ぐこともあり思いのほか涼しさを感じさせてくれる登りです。
ジグザグを繰り返すと1300m地点でブナの路に合流、さらにしばらく登ると木立の中に見晴らし小屋が現れます。視界が開けた展望台に立つと白く濁った空の下に馬頭刈尾根が見え隠れしていました。
幾分緩やかになった尾根道を登って行くと1527.6mの三角点が置かれた東峰、その先が標高1531mの中央峰です。小さく下った鞍部は御堂峠で僅かに登り返すと展望が開ける西峰です。
ベンチなども置かれた広場の中央には真新しい三頭山の山頂標識が置かれています。目の前には雲の中から顔を出した富士山がそびえています。振り返ると雲取山から続く長い石尾根、小さく頭を上げるのは鷹ノ巣山でしょうか。
山頂は中高年のグループなどこの時期の奥多摩の山としては思いのほか多くのハイカーで賑わっていました。
帰路はムシカリ峠から三頭大滝に下ることとします。心地良い緑の稜線を下って行くと程なく三頭大滝への分岐です。ここからもブナ林の中の心地良い下りが続いています。
しばらく下る回廊の路への分岐、さらにしばらく下ると三頭沢沿いの道です。近くの案内板にはここの地質は石英閃緑岩と言われる深成岩でマグマによる熱変質を受け、固いホルンフェルス(熱変成岩)となっていると紹介されていました。
小さな渡渉を繰り返しながら沢を下ると三頭大滝です。滝見橋から眺めると落差は33m、水量は必ずしも多くありませんが緑の断崖を白い飛沫を上げながら落ちる滝は涼しさを感じさせてくれます。
三頭大滝からはチップが敷かれた大滝の路を森林館へと戻ります。この付近までは滝見物で訪れる観光客も多いようで道も良く整備されています。たどり着いた駐車場はすでに車の数も少なく閑散としていました。