岩原スキー場~(1h15m)~930m~(0h35m)~飯士山~(2h35m)~岩原スキー場
山の会の仲間とペンションの御主人の案内で岩原スキー場へ。飯士山の山頂に登った帰りには山菜狩りを楽しむ軽い山行に出かけました。
明るい日差しの下、岩原スキー場のゲレンデを登って行きます。どこのスキー場でもそうでしょうがゲレンデを登って行く登山コースはなかなかきついものがあります。リフトの終点にたどり着くと本格的な登山道が始まりました。
振り返る雪の頂は上越国境の稜線、すでにスキーの営業は終わりを迎えていますが神立やみつまたなどのゲレンデも見えています。登山道にはイワナシやイワウチワ、ショウジョウバカマなどの春の花が咲いています。
真っ直ぐに灌木の中を登って行く登山道はやがて1000mのコブにたどり着きました。ここからは一度小さく下り登り返すことになります。登山道には雪渓も溶け残っています。
たどり着いた稜線から道を左に、わずかに登って行くと展望が開ける飯士山の山頂です。1111.5mを示す木の標柱と3等三角点がありました。
春先の霞んだ空では遠望は望めないものの、まさに360度の展望です。上越国境の稜線は仙ノ倉山から万太郎山、茂倉岳へと続いています。さらにその左にはジャンクションピークや大源太山、巻機山の頂を見付けることができます。湯沢スキー場の上には苗場山が雲の中に見え隠れしているようでした。
山頂で昼食を楽しんだのち、岩原ゴンドラの斜面で山菜狩りをしながらゲレンデを下って行くことにします。
ゴンドラの山頂駅を目指し明るい尾根道を下って行きます。途中で見付けたコシアブラの木。真っ直ぐに伸びる背丈が高い木で枝先の新芽を採るのはなかなか難しそうです。
ゴンドラの山頂駅から下って行く緩斜面コースにはたくさんのフキノトウが芽を出しています。コースわきの斜面にはウドの芽を見付けることもできます。
ペンションの御主人は「山荒らしに行く」と言っていましたが、山菜は幾ら採ってももう良いということがないようです。これだけの量になると自宅だけでなく御近所にもおすそ分けが必要でしょう。
ペンションの夕食は山菜尽くしです。フキノトウの天ぷらは思いのほか美味しいものです。山菜料理のノウハウなども教えてもらえましたので家に戻って調理してみることにしましょう。
飯士山の山頂へ向かう登山道にはたくさんの花が咲いています。木々の芽ぶきも進んでいるようでタムシバが白い花を付けていました。
山に咲くモクレンにはコブシとタムシバがあります。どちらも春先に白い花を付けますがコブシは花の下に小さな葉が展開することで見分けることができるようです。