了庵慧明禅師により草創された曹洞宗の古刹です。創建に貢献した道了が寺の完成と同時に天狗になり身を山中に隠したと伝えられることから道了尊とも呼ばれています。
バス停近くには土産物屋さんが店を出しています。名物は天狗の葉うちわ煎餅、いろいろなお土産が並べれれていますが訪れる人は多くないようです。
暗い杉木立の中を登って行く参道には古い石碑や奉納碑が建ち並んでいます。瑠璃門の手前には色付き始めた紅葉、これを目当てに訪れたのかカメラを構える人が目立ちます。
瑠璃門の中には大書院や僧堂などの建物が建ち並んでいます。さらに進むと結界門、その先の長い階段を登ると道了尊を祀る御真殿です。
境内には真っ赤な天狗の高下駄があります。高下駄は左右そろってその役割をなすことから、夫婦和合の御利益があると言われています。
まだ残暑も残る9月は秋雨の時期、紅葉には少し早いものの境内には車で訪れた観光客もいました。
大書院や御真殿に参拝してから明神ヶ岳へ登ろうと思いましたが途中で暑さのため中止、奥ノ院に立ち寄り駐車場に戻りました。
禅宗の一派。中国の禅宗第六祖慧能の法系である洞山良价 (807~869年) を祖とする。中国禅宗五家七宗の一つ。鎌倉時代に道元が入宋して伝えた。福井県の永平寺と神奈川県の総持寺とを大本山とする。
仏教の開祖。世界4聖の一人。ネパール南部の釈迦族の王子として紀元前6から前5世紀に生まれる。苦行ののち悟りをひらきインド各地で布教して80歳で没したとされる。
はじめは実在の釈迦をさしたが入滅後、超人化・神格化されて信仰・崇拝の対象となる。日本には6世紀、百済からその教えがつたわった。
昭和62年(1987年)に開創された不動霊場。神奈川県・東京都・埼玉県・千葉県内にある36箇所の不動明王霊場寺院をめぐる札所。
1番 雨降山大山寺、2番 大雄山最乗寺(道了尊)、3番 成田山横浜別院、4番 大聖山真福寺、5番 清林山佛乗院、6番 神木山長徳寺、7番 金剛山平間寺(川崎大師)、8番 高尾山薬王院(高尾山)、9番 高幡山明王院、10番 田無山総持寺、11番 亀頂山密乗院、12番 寶勝山蓮光寺、13番 大聖山東朝院、14番 神霊山慈眼寺、15番 明王山聖無動院、16番 竹園山最勝寺、17番 瀧轟山明王院、18番 泰叡山瀧泉寺、19番 牛宝山明王院、20番 成田山東京別院、21番 川崎大師東京別院、22番 阿遮山円満寺、23番 砂尾山橋場寺、24番 龍光山三高寺、25番 皿沼山永昌院、26番 五智山遍照院(西新井大師)、27番 成田山川越別院、28番 星野山無量寿寺(川越不動)、29番 不動山白山寺、30番 玉嶹山總願寺(不動ケ岡不動)、31番 光岩山彌勒密寺、32番 普和山最上寺、33番 妙高山大聖院、34番 幸野山宝勝院、35番 阿舎羅山大聖寺(波切不動)、36番 成田山神護新勝寺(成田不動)
鎌倉時代の仏僧。曹洞宗の開祖。内大臣久我通親の子。幼くして比叡山に上ったがその教学に疑問をもち、栄西について禅を学び1223年明全(みょうぜん)とともに入宋した。天童山で如浄の印可を受け1228年帰国した。