寿町交差点10:10~谷村発電所10:20~富士山展望台10:40~烽火台跡・蟻山11:15~白木山~長安寺山12:00/35~パノラマ展望台~ピーヤ~天神山~友愛の森13:25/45~楽山公園分岐14:10~都留アルプス山14:30~尾崎山分岐~ミツマタ群生地15:05~楽山球場・バイオトイレ15:10/20~田原の滝15:35~十日市場駅15:40
都留アルプスは地元の山の会、クレイン山の会の有志が名付けたところで都留市と協力し3年の歳月をかけ階段整備や道標の設置を行い、平成29年に完成したと言います。
クレインは鶴のことで、JAのほか地元の名称などにも使用されているようです。たどり着いた都留駅市近くで駐車場を探しましたが見つかりません。駅の近くにあるようでしたが見つからず市民病院傍の有料駐車場に車を停めました。
駅前の寿町交差点には都留アルプスの道標があります。ここは湧水が多いところなのか道路わきの側溝にも勢いよく水が流れていました。近くにはこれを利用する小型水力発電所があるようです。
登山口は谷村発電所の傍です。3本の送水管に沿ってジグザグに登て行く舗装道路歩きが始まります。
送水管の貯水池の右には富士山展望台がありました。都留の市街地の先に倉見山や杓子山、その上に白い雪を被った富士山がそびえています。
貯水池から雑木林の稜線を登っていくと蟻山です。電波塔が建つピークはかつて烽火台が置かれたところで案内板によると戦国期の小山田氏により構築されたものと言います。武田信玄の時代、武田二十四将に数えられた小山田氏ですが武田氏の滅亡のとき岩殿城で武田勝頼に離反したとされています。しかし最近の研究では小山田氏の謀反を否定している解説も見られるようです。
ここは道が判りにくいところです。尾根通しの道もありますが、右手のトラロープの急坂を下って行きます。低山にはありがちですが、彼方此方に脇道があり、地図を確認しなければ道迷いになりそうなところでした。
溶け残った霜柱の斜面を登ると白木山、その先は視界が聞かない長安寺山です。登山道の陽だまりに腰を下ろし昼食にしました。
長安寺山から僅かに下るとパノラマ展望台です。都留の町並みの左には杓子山、右手には雪を被った三ッ峠山を見付けることができます。
さらに下ると鍛冶屋坂です。ここには水路橋がありました。山中湖から上野原の松留発電所まで続く水路で大正9年に完成したものとか、ピーヤ(橋脚)とも呼ばれていると言います。この水路に沿って鶴留、谷村、川茂、駒橋などの発電所があるようです。
天神山から竹林を下ると元坂、ここにも水路橋がありました。元坂からは学校林の傍を登って行くことになります。
しばらく登ると東屋のある友愛の森です。視界が開けた伐採地は千本桜の植林地帯とか、十年もするとこの斜面は桜の花を楽しむハイキングコースになるのでしょう。
その先は楽山公園から登ってくる尾根道です。登ってきたのは地元の人、群生地に咲くミツマタの下見を兼ねて登ってきたと言います。
ここからは明るい尾根の登りです。溶け残った霜柱が滑りやすく、下りではかなり辛そうなところです。
思いのほか長い坂道を登ると稜線です。暗いスギ林の中の都留アルプス山はこのコースの最高点です。やがて道は尾崎山の分岐を右に、暗いスギ林の中をしばらく下って行くとミツマタの群生地にたどり着きました。
富士山の周辺は春が遅いのでしょう、まだ蕾さえも膨らんでいません。関東で2番目ミツマタの群生地ということですがやはり茨城の鶏足山のほうが数は多いようでした。
たどり着いた十日市場近くの富士急の踏切、手動ということで「遮断機を元に戻さなければ列車がと止まってしまいます・・」とか、なかなかローカル色豊かなところでした。
十日市場駅では20分ほどの待ち合わせ、大月行きの普通列車は観光客なのか平日にも関わらずそれなりに込み合っていました。