田代橋10:10~花じょろ道入り口11:05~625m付近11:55/12:10~ヒネゴ沢乗越12:25~高松山12:55/13:30~尺里峠14:25~水落山(第六天)14:35~田代橋15:55
高松山には「高松山とはなじょろ道・虫沢古道」と呼ばれるハイキングコースが整備されています。かつて山北の八丁地区と虫沢を結ぶ生活の道で花嫁さんや炭焼きの荷駄が行き来していたと伝えられるところです。
たどり着いた田代橋の側にはトイレ、その傍には車を停めることができます。近くにはJA神奈川西湘の金融移動店舗車が止まっていました。2トントラックに窓口端末など載せたもののようで金融機関の窓口が遠い農村などでは便利が良いと言うことなのでしょう。
花じょろ道の案内に従い虫沢川にそった舗装道路を緩やかに登って行きます。途中にはサーカス学校の建物、車などは置いていましたが人影はないようでした。
舗装道路をしばらく登ると花じょろ道の入り口です。虫沢古道を守る会が設置した道標や花嫁の鐘、ヤマビルが出るようでヒル除けの塩が置かれていました。
良く整備された沢沿いの道は暗い杉林の中を登って行きます。しばらく登るとミツマタの群生地、今年は寒い日が続いていたこともありまだ蕾は硬いままです。
かつてあった炭焼き窯の跡は道が崩れているようで通行止めになっていました。
ジグザグを繰り返しながら急な坂道を登って行きます。左の沢にはまだわずかに雪が残っていました。
たどり着いたヒネゴ沢乗越、右手に登って行く道はダルマ山を超えシダンゴ山へと続く道です。暗い杉林をひと登りすると稜線です。相変わらず視界は効かないものの心地良い尾根道が続いています。
固定ロープが張られた小さな岩場を超えるとやがてビリ堂から登って来る道を合わせ山頂への登りになります。
たどり着いた山頂は南西が開けたカヤトの原です。晴れているものの春先の白っぽい空の下には富士山、左手には神山や駒ヶ岳、二子山など箱根の山々が青黒いシルエットとなって広がっていました。
左手には駿河湾、初島が浮かんでいるようでしたが天城の山々は白い霞の中に隠れています。そろそろ3月、雪の時期は車で訪れるのが気になるとこですが、そろそろ箱根の山も気軽に歩ける時期を迎えているようです。
山頂からは女坂をたどり沢里峠へ、杉林の中の心地良い道を下って行きます。すでにスギの梢には黄色いスギの雄花が、温かくなるという今週末の花粉情報では飛散が本格的になったと言うことになるでしょう。
左手の視界が開けると丹沢の山々、まだその稜線は真っ白な雪に覆われています。右手は松田山とその奥にチャックメイトゴルフ場です。道標に案内されていた河津桜が咲く西平畑はその先ですのでかなりの距離があるのでしょう。
たどり着いた沢里峠は山北の尺里と田代を結ぶ山道が通るところです。この峠から僅かに登ると水落山、第六天の三角点があるところです。その名前から第六天信仰の石祠などがあるのかと想像していましたが杉の幹に大六天の山名が書かれているだけでした。
第六天から田代バス停へと向かう道もあるようでしたが遠回りになるようです。尺里峠に戻り舗装道路を下ることにしました。
途中、展望が広がるところでは目の前に田代の集落、その上にはまだ雪を被った丹沢の稜線がそびえています。すでに梅の花が咲く山里ですがまだ暖かい春には少し時間がかかるようです。
ジグザグを繰り返しながら舗装道路を下って行くと車を停めた田代橋にたどり着きました。
この山は6年前にも訪れましたが、ヒネゴ沢乗越周辺の登りは思いのほか急坂に感じました。それでも春先の軽いハイキングには丁度良いコースの一つのようです。