ヤビツ峠9:15-門戸口9:40-BOSCOキャンプ場入口9:55-695m付近10:15/25-ヨモギ平11:00/10-三ノ塔12:00/35-775m付近13:25/30-大倉バス停14:55
いつも多くのハイカーでにぎわっている丹沢にあってもあまり人の入らない静かなコースがあります。ヨモギ尾根もそのようなコースの一つで、この時期には新緑に包まれた山歩きが期待できるコースです。
秦野駅を出発したバスはたくさんのハイカーを乗せヤビツ峠へと登って行きます。平日の朝は1本しかないバスはたくさんのハイカーで臨時便も運航していました。
ヤビツ峠からは大山に向かう人、表尾根に向かう人行く先は様々です。ヨモギ尾根に向かうのは我々だけのようでした。沢に沿って門戸口へと向かう道は多少荒れているものの、道端にはスミレやヤマルリソウなど春の花が咲いています。
門戸口からはBOSCOキャンプ場へ向かいます。この周辺はミツマタの咲くところですが枝先はすでに白っぽい花柄だけ、新緑の山肌には桜の花が咲いていました。
キャンプ場からはヒノキ林の中を登って行きます。平日はヒノキの伐採作業が行われているようで林の中に付けられた造林道に伐採用の重機が置かれていました。
造林道を離れた登山道はジグザグを切りながら稜線へと登って行きます。しばらく登ると芽吹き始めた雑木林の中の急な登りが始まります。梢の先に広がる若葉色の山肌には淡い桜の花明りを見付けることが出来ました。
たどり着いた稜線上の広場はヨモギ平です。ベンチの置かれた広場の先には新大日から続く長尾根の稜線が見えていました。ここから右に向かう尾根道は札掛けへと続く道です。でも札掛けからの交通の便は全く無く、この尾根道を利用するのはなかなか難しそうです。
ヨモギ尾根からは三ノ塔への登りが始まります。雑木林の中を登って行く急坂にはマメザグラの小さな花が彼方此方に、沢に落ちていく岩場にはミツバツツジの花も見付けることが出来ました。
山頂直下には工事用のモノレールが設置されています。天気予報では関東北部を中心に雷雨があるかもしれないと言っていましたが、塔ノ岳方面から流れてくる雲からはポツポツ雨も落ちてきました。
三ノ塔の避難小屋で雨を避けながら昼食です。薄暗いものの20人ほどが入ることが出来る避難小屋にはテーブルが置かれています。登山口に近いこともあり宿泊するようなところではないものの、雨宿りなどにはありがたいものです。
空も明るくなり始めたので三ノ塔尾根を下ることにします。表尾根から戸倉方面に下る登山道には書策新道、政次郎尾根、鳥尾尾根、仲尾根、三ノ塔尾根、二ノ塔尾根があります。歩く人が少ない静かな尾根道ですが戸川林道の長い林道歩きが必要なところです。今回利用する三ノ塔尾根は少し歩程が長いものの秦野戸川公園に直接下ることが出来ます。
三ノ塔の先を右に下るとヒノキの樹林帯を下って行く道が始まります。ジグザグを切りながら下って行く道はあまり人が入っていないようですがそれなりに整備もされています。木立の先には明るい日を浴びた二ノ塔尾根、今を盛りに咲くミツバツツジの先には烏尾山も見えていました。
緩やかに下る道は表丹沢林道に出会いました。右は戸川林道、左は県道70号線を結ぶ林道ですが何れも通行止め、戸川公園から登ってくる林道は開かれているようで軽自動車が1台道端に止まっていました。
ここからは小さなコブに登り返し尾根道を下って行きます。なだらかに下って行く道に飽きはじめるころ林道にたどり着きました。目の前には戸倉バス停へと続く風のつり橋が見えていました。