岩蔵温泉バス停9:55~七国山10:55~七国峠11:10~七国広場11:20/55~笹仁田峠12:10~霞丘陵自然公園13:15/20~塩船観音13:35/14:50~河辺駅15:35
飯能市と青梅市を分ける低い丘陵は阿須丘陵や霞丘陵と呼ばれるところで、ハイキングや森林浴を楽しむことができるコースが整備されています。またこの時期、塩船観音はたくさんのツツジの花が咲くところとしても知られています。
霞沢丘陵の登山口、岩蔵温泉へのアプローチはあまり便利が良くありません。都営または西武バスのバス停がありますが2時間に一本程度、下山後のバスの便が気になるため岩蔵温泉から登り始め東青梅駅へと縦走することにしました。
東青梅駅の都営バスのバス停は駅北口ロータリーから少し離れたところにありました。
たどり着いた岩蔵温泉のバス停近くに岩蔵鉱泉があります。案内版によると「古くから疝気の病、骨を砕き身を打ちたる・・」と書かれていました。疝気(せんき)漢方での病名で主に下腹部の病とか、この効能があるということで今も湯治旅館が営業しているようです。
資材置き場のような道を進むと霞丘陵ハイキングコースの道標、ヒノキ林の中を登っていくとなだらかな尾根歩き道が始まります。
視界が開けると曇り空の下に青梅周辺の山々が見えてきます。明確なピークが見当たらず同定が難しいですが三角形の頂は大岳山から続く馬頭刈山と高明山のようです。
途中には阿須丘陵七国コースの案内板がありました。飯能へと続く道はトレランやマウンテンバイクを楽しむことができる道、冬場にでも訪れれば良さそうなところでした。
小さなピークは三角点がある七国見晴台です。木立で展望は望めませんが、かつては武蔵、相模、甲斐、信濃、上野、下総、安房が見えたとされているようです。
七国広場のベンチに腰を下ろし少し早いお弁当にしました。
今井へと下っていく道を左に分けると再びヒノキ林の中の道が始まります。道端には新宿や三鷹などの案内板、東北地方の名前もあります。この周辺は立正佼成会の所有地のようですがどのような関係なのでしょうか。
緩やかに下ると車が走る笹仁田峠です。横断歩道の先には立正佼成会青梅錬成道場の大きな看板がありした。
ハイキングコースは錬成道場へと続く舗装道路を登っていきます。塩船観音方面から霞丘陵へと向かうのか数組のハイカーが下ってきます。
斜面には咲き始めたヤマツツジの花、初夏にはあじさいも咲き始めるようです。今年は季節の進みが早いようでヤマユリの葉も伸び始めています。
しばらく登るとお茶畑がありました。ちょうど新芽が出た時期、しばらくするとここでも新茶の摘み取りが行われるのでしょう。
立正佼成会のゲートの先からは広い桜並木の舗装道路歩きです。愛宕山グランドは地元で管理する小さなグランドです。近くのコブの上には小さな愛宕神社の石祠がありました。
道標に導かれ左手の道をたどると道は再びヒノキ林の中の道になります。ゴルフ場脇の道をしばらく歩くと霞丘陵自然公園の展望台にたどり着きました。
展望台近くのベンチで一休み、飯能市側、福生市側の両方の視界が広がりますが標高が低いためか視界はあまり望めそうにありません。
展望台の先は塩船観音です。つつじ祭りの時期は入場料が必要ということで、料金所のテントが設置されています。
テントの先は平和観音の足元です。4月上旬から咲き始めるミツバツツジや5月上旬に咲くリュウキュウツツジなど20種類ほどのつつじが斜面に植えられています。休日ということもあり子供連れなどたくさんの観光客でにぎわっています。
ここは真言宗のお寺、大化年間から続く古刹で本尊は十一面千手千眼観自在菩薩とか、境内の薬師堂にはぼけ封じという薬師如来が祀られいます。塩船観音で最も古い仏像と推定されるようで11世紀ごろから作られた始めた寄木造り以前に作られていた一木造の仏像です。
境内の中央には護摩堂があります。その背後には色とりどりのつつじの花が咲き乱れていました。
山門前には広い駐車場、たくさんの参拝客の車であふれています。河辺駅から直通のバスもあるようで塩船観音だけ訪れるのであればバスでアプローチすることもできそうです。
帰りは河辺駅まで40分ほどの舗装道路歩きでした。