中井橋バス停8:45~送電巡視路取り付き8:55~荒田峠9:35~松五郎山(オキジョウゴ)9:50/10:05~指倉峠10:20~第一高点10:45/55~二本木ノ頭11:05~吹上キレット11:20~第二高点314m11:55~第三高点12:30/13:05~五本松13:15~青梅丘陵ハイキングコース分岐13:35~404m峰先のベンチ14:00/15~矢倉台14:30/45~大乗寺(仏舎利塔)15:15~青梅駅15:35
青梅の北側に続く低い尾根の上に続く青梅中央アルプス裏銀座は地物の人が作ったところのようで、最近ではネットなどにも山行記が紹介されているところです。
山の会の仲間と青梅駅で待ち合わせ、中井橋までバスで行く予定でしたがバス停の表示が判り難く8時10分のバスに乗り損ねてしまいました。仕方なく駅前に止まっていたタクシーで中井橋に向かいました。
中井橋のバス停から成木街道へと続く道を進むとガードレール沿いに送電鉄塔巡視路の道標があります。ここが取り付き点、登山口を示す道標や赤テープなどは無く歩く人が少ないコースなのが判ります。
朽ちかけた木橋を渡ると巡視路のステップを登るふみ跡が始まります。急坂に積もる崩れていない落ち葉が歩く人の少なさを教えてくれています。
ひと登りすると送電鉄塔です。ここからはヒサカキやミズキなどのふみ跡の中を登って行くことになります。程なく木立の中に青梅市の公共基準点が現れます。最近はGPSなどでルートの確認が容易になりましたが、地形図を使用する地図読みでは現在地を確認する手がかりの一つとなるポイントです。
杉林の中に続くふみ跡をたどると荒田峠です。木立に小さな私製の道標が打ち付けられていました。
荒田峠から登り返したコブが松五郎山、杉林の中の広場と言ったところです。休憩用に置かれている丸太の傍にはなぜか観音様の絵が置かれていました。このコース内で三方山とともに山の名前が付けられたところで3等三角点もありました。
杉林の中をたどるふみ跡はやがて指倉峠にたどり着きます。道端の小枝に私製の道標があるところです。
小さなコブを拾いながらふみ跡をたどると公共基準点が置かれた第一高点です。北側の視界は開け奥多摩の山々が見えています。
スマホにインストールした、AR山1000と言う山座同定アプリで確認してみると連なる稜線は高水山とその奥に岩茸石山、その先に白く霞むのは川苔山から蕎麦粒山のようですが特徴の少ない山頂の同定はなかなか難しいものです。
第一高点から急坂を下ると二本木ノ頭です。さらに小さなコブを越えるとこのコースの難所の一つ吹上キレットです。小さな岩を回り込みむと吹上GAPの道標がある鞍部、ここからはザレた急坂を登り返します。
木の根を頼りに急坂を登って行くと吹上乗越しです。ここからは第二高点に向け杉林の中に道が続きます。314mの標高点を持つ第二高点にも公共基準点がありました。
さらに視界の効かない杉林の中をたどる道は第三高点へと登って行きます。地形図では巻道があるようですが見つかりません。たどり着いた第三高点には公共基準点があります。北側は木立の先に視界が開けていますが白く濁った空の下では展望は期待できませでした。
左手に下って行くふみ跡は五本杉への矢印が書かれています。尾根通しに進むふみ跡は三方山へと続くようですがここは地図を確認しなければ道を間違いそうなところです。
急坂を下り杉林の中をしばらく進むと五本杉です。その名のように五本の赤松が寄り添うように立っていました。送電鉄塔を越えると程なく林道の終点にたどり着きました。青梅高水山トレイルランのコースのようで道端には登山道整備用の資材が置かれていました。
右手の道は三方山への登て行く道、我々は左手の巻道をとることにします。やがてハイキングコースを歩く若者の声が大きくなってくると青梅丘陵ハイキングコースです。
良く踏まれた登山道はたくさんのハイカーで賑わっています。近くの人の散歩道ともなっているようで軽装の人もいました。
この道は数年前に雷電山から下った時にも歩いたことのあるところです。途中の矢倉台では吉野梅郷の上に日ノ出山近くの稜線が見えていましたがこちらの視界も今一つでした。
大きな仏塔の建つ大乗寺から道を右に折れると程なく青梅の街です。駅の周辺は昭和の街をテーマとした古い建物や映画の街などの看板などがありました。我々と同じようにザックを背負った人も何人か、しかし平日のためか人通りは多くありませんでした。
青梅アルプスの名前に惹かれ歩いてみましたがやはり低山、道標に付けられら名前は面白いものの杉木立に覆われた稜線からの展望は今一つです。途中には道標も少なく不明瞭なところなども多くあるなど地図読みのコースとしてはなかなか面白そうなところでした。