塩水橋8:00~わさび沢出会い8:50/9:00~雨量計9:25/30~天王寺尾根分岐10:00~堂平10:25/35~稜線分岐11:00~丹沢山12:00/35~堂平分岐13:10~雨量計14:10/25~わさび沢出会い14:45~塩水橋15:30
11月から札掛、塩水橋の間が通行止めになっていました。宮ヶ瀬湖から狭い中津川沿いの林道をたどり塩水橋へ、ゲート前の駐車スペースには平日にもかかわらず数台の車が停まっていました。
ゲートをくぐると林道歩きが始まります。しばらく登った橋の手前からは天王寺尾根への道が分かれています。うす曇りの空の下、塩水川に沿って連なる山肌は赤や黄色の秋化粧を始めていました。
単調な舗装道路を登って行くとわさび沢の出会いです。ここで道を右に、朽ちかけた橋を渡りわずかに登ると杉林の中を登って行く分岐です。ここには分岐を示す目印などもありません。
落ち葉に覆われた急坂にジグザグを繰り返しながら高度を上げていきます。やがて色付いたブナの林を登って行くと雨量計のある林道にたどり着きました。遭難救助訓練を行っているようで神奈川県警のパトカーが数台止まっていました。「ガスに巻かれれば道を間違いやすい、登山届を出すように・・・」と話していました。
登山道は再び杉林の中を登って行きます。太い杉の木が真っ直ぐに伸びています。間伐も行き届いているようで林床には下草も生えていました。しばらく登ると色付き始めた雑木林の中を登って行くようになります。
一般の登山道は東丹沢県民の森の道標から左手の天王寺尾根へと登って行く道です。我々は右手の森林管理道を登って行くことにします。後から登ってくる人の話ではここから先は県有林、一般道ではないので自己責任でと言うことでした。
ここからは艶やかに色付いたブナの林の中の登りです。まさにこの数日が一年で一番の艶やな時季を迎えているようです。燃えるような紅葉に目を奪われながらたどり着いた窪地は堂平の中心部です。
モノレールが敷かれた窪地から幾分きつくなった斜面を登ると丹沢三峰へと続く稜線にたどり着きました。ここからも紅葉に包まれた尾根道が続いています。途中には瀬戸沢ノ頭というピークもありましたが気が付かないままに通り過ぎてしましました。
気温はかなり下がっているようです。稜線に巻き上がったガスは梢に霧氷の花を付けています。山はもう冬の足音が近付く季節のようです。天王寺尾根から登ってくる道を合わせると山頂は目の前です。
広く開けた山頂にはベンチ、山頂標識の先には1等三角点もあります。ここからは雲海の上に浮かぶ富士山、その頂は白い雪が積もっています。目を右に移すと笹原に覆われた不動ノ峰、その先には蛭ヶ岳の山頂も見えていました。
山頂からは天王寺尾根へと下ることにします。分岐の先には木の長い階段が続いていました。
しばらく下ると左右が切れ落ちた崩壊地に脇を下ることになります。目の前には天王寺尾根、左手には丹沢三峰の稜線が紅葉に包まれています。大山の前には長尾尾根の稜線が横たわっていました。
崩壊地には小さな岩場があります。多くの人で賑わう丹沢と言うことで整備も行き届き太い鎖が張られていました。
天王寺尾根の分岐からは堂平を目指して下ることになります。木の階段を下って行くと午後の日を浴びて色付きを増すブナの林が続いています。
たどり着いた堰堤からわずかに登ると先ほど別れた堂平への分岐です。ここからは往路をたどり塩水橋へと下って行くことになります。
雨量計のある林道には県の作業員が大きな袋を背負って下ってきました。袋の中身はブナやシオジなど枯葉、ここから種を取り出し苗木を育てると言います。森林の整備にはなかなか大変な苦労が必要なようです。
わさび沢出会いで舗装道路に出ると後は長い林道を下って行くだけです。青空の下には秋の日を浴びた山肌が紅葉に燃えていました。
GPSlogは電波状態が悪く欠測しています。