霧久保沢から茂来山~日本の森の巨人たち百選に選ばれたトチノキ~ 


標高
茂来山 1717.6m
山域
小海線沿線
登山日
2015年9月5日(土)、曇り、25℃
歩程
行動時間5:00、歩程時間3:40
歩行距離
6.2km
標高差
670m
累積標高差
+755m、-755m
登山口
霧久保沢駐車場mapon
交通機関
 霧久保沢駐車場
登山コース
霧久保沢駐車場~コブ太郎~大王トチノキ~茂来山(往路を戻る)
コースmap
茂来山

 

山行の記録

 コースタイム

霧久保沢駐車場11:50-こぶ太郎12:45/55-1420m付近13:20/25-茂来山14:10/15:15-霧久保沢駐車場16:50

 

 霧久保沢駐車場~茂来山(往復)

8月の末から続く秋雨前線の停滞で不安定な天気が続いています。久しぶりの晴れ間と言うことで山の会の仲間と軽いハイキングに出かけました。

茂来山は信州百名山に選ばれた山です。また日本の森の巨人たち百選にも選ばれたコブ太郎の山として知られています。

小海線の山々へのアプローチは時間がかかるものです。中央道の長坂ICから八ヶ岳の山麓をしばらく走り佐久穂町へ、霧久保沢の駐車場にたどり着いたのはそろそろお昼を向かえようとする時間でした。

霧久保沢コースの入り口
駐車場に大きな案内板
四方原林道を登り始めます
霧久保沢の登山口

それでも広い駐車場には車が3台、案内板の傍には登山ガイドのリーフレットとお馴染みの信州山歩き地図のカラーコピーが置かれていました。

駐車場からは四方原林道を緩やかに登って行きます。しばらく登った広場は霧久保コースの登山口です。ここからは雑木林の中の山道を緩やかに登って行きます。コブ太郎を目当てに訪れる人も多いようで緩やかな山道は良く整備されていました。

小さな沢を渡りながら登って行く山道はコブ太郎にたどり着きます。樹齢250年と言われるトチノキには長い年月を生きた証のようにたくさんのコブがあります。近くの説明版によると山里ではトチノミ、クリ、クルミなどの木の実が貴重な食べ物であったと言います。かつてこの付近は炭焼きが盛んで周辺の木々は伐採されましたがコブ太郎などのトチノキなどは大切に残されと紹介していました。

コブ太郎への中間点
コブ太郎
見上げる大きなコブ太郎
森の巨人たち100選の案内板

ここからは幾分急になり始めた山道を登って行きます。霧久保沢の水源を過ぎると程なく大王トチノキです。樹齢はコブ太郎より古いと言いますが案内板などもなく気が付かなければ通り過ぎてしまいそうです。

北斜面を登る登山道は岩屑に覆われた滑りやすい道に変わってきます。沢筋を真っ直ぐに登って行く道は雨上がりのと言うこともあり滑りやすく気の抜けない急坂です。

やがて右手の稜線に向かってトラバースした登山道は槙沢から登ってくる道を合わせ山頂直下へ。明るい雑木林の稜線をひと登りすると茂来山の山頂にたどり着きました。

山頂に向かって登り始めます
水源の案内板
大王トチノキ
岩交じりの急な登り

山頂には石祠と皇太子殿下の登山記念碑があります。広く開けた山頂は八ヶ岳を一望する頂ですが曇り空の下では清里の街並みも霞んでいます。

ガイドブックなどによるとかつて茂来山は八ヶ岳の硫黄山が噴火した時飛んできた岩を貰ってできた山ということから貰い山と呼ばれていました。またお嫁さんを貰いたい縁結びの山ともされていました。

槙沢から登ってくる道を合わせ
皇太子殿下登山記念碑と石祠
山頂に向かって登り始めます三角点
山頂でいも煮

すでに昼時を過ぎてしまった山頂は登ってくる人もありません。石祠の脇に腰を下ろしいも煮鍋をしました。昨日、サトイモの下茹でをしてきましたが標高が高かったのかサトイモは少し硬かったようです。でも締めのカレーうどんはそれなりに美味でした。

八ヶ岳方面は雲の中
佐久方面も雲の中
槙沢への分岐を右に
山頂を後に駐車場へ下って行きます

山頂からは往路をたどり駐車場へ。息を切らせながら登った急坂は滑りやすく思いのほか大変な下りでした。

 茂来山に咲く花

この時期、茂来山には目立つ花が咲いていません。それでも沢沿いには白いトリカブトを見付けることが出来ます。シロバナトリカブトと呼ばれる花はヤマトリカブトの変種とか、ごく稀に見ることが出来ると言いますがこの山では紫色の花を見付ける方が難しいようです。

すでに山は秋の花が咲き始めています。山頂周辺にはアキノキリンソウのほかエゾカワラナデシコやハナイカリなど秋の花が咲いていました。

 

 コース GPSmap

 クリックするとGPSLogをダウンロードします。

 

その他のコース・山行記録
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