十里木駐車場10:25-(0h50m)-1099mベンチ11:15/25-(1h10m)-越前岳12:35/50-(0h45m)-1099mベンチ13:35/13:45-(0h25m)-十里木駐車場14:10
富士山の近くに頭を持ち上げる愛鷹山は40~10万年前に活動した古い火山で、最大の高さは2500m~2800mと推定され現在の位牌岳と鋸山の南側に火口があったと言われています。
浸食が進んだことから最高峰は北端の越前岳で、富士山の展望の恵まれていることや比較的簡単に登ることが出来ることから多くのハイカーが訪れる頂です。
平日にもかかわらず広い十里木高原の駐車場はたくさんの車で一杯です。駐車場からは緑の草原を登る心地よい登山道が始まります。振り返る富士山は厚い雲の中にその姿を隠していました。
三角点が置かれたベンチからは雑木林の中をジグザグに登るようになります。たくさんの人が入っているためか深く土削られた登山道を避けるように幾つもの小道が迷路のように続いています。
若葉色のシャワーを浴びながらひと登りすると越前岳の山頂です。山頂から続く稜線の先に呼子岳、右手には田子の浦の海岸線が霞んでいるようですがしばらくすると雲の中にその姿を隠してしまいました。
山頂で一息入れたのち、往路をたどり駐車場に戻ることにします。
途中の展望台では十里木高原を一望することが出来ます。しかし相変わらず富士山は厚い雲の中にその姿を隠しています。
越前岳の山頂を訪れたのはこれで3度目、残念ながらまだ山頂からの富士山を眺めたことはありません。この山域は気象の変化が激しいことからなかなか富士山の姿を見ることが出来ないようです。
登山道にはムラサキサギゴケやツルキンバイ、ジロウボウエンゴサクなどの花を見付けることが出来ますがあまり花の種類は多くないようです。
この山域に咲くツツジはアシタカツツジ、花が小さいこと、おしべが10本、葉は花が咲いてから展開し5枚以上というのが特徴と言います。雑木林の中に赤紫のツツジが咲いていますが、この山にはミツバツツジも咲いているようでその見分け方はなかなか難しそうです。