栗生神社鳥居前10:05-(0h05m)-栗生神社10:10/15-(1h00m)-栗生山11:15/12:20-(0h40m)-栗生神社鳥居前13:00
赤城山の近くに小さく頭を持ち上げる栗生山は群馬百名山にも名前を連ねる頂です。袈裟丸山をはじめとしてこの周辺の山々はアカヤシオの咲く山として知られていますが、この山もまた春先にはアカヤシオに彩られる頂と言います。
渡良瀬渓谷に沿って北上する国道122号線は袈裟丸山へ登った時にも走ったことのある道です。水沼駅から集落の中の道を登って行くと栗生神社です。石鳥居の傍に数台が停まれる駐車スペースがありました。
急な石段を登って行くと栗生神社の神門です。境内には樹齢1200年と言われる杉の大木、その傍には立派な彫刻が施された本殿が建っていました。
ここは新田義貞の家臣、栗生左衛門頼方を祀る神社とか。太平記に語り継がれる新田義貞ゆかりの新田の庄は太田市に、足利尊氏のゆかりの足利の庄は現在の足利市。清和源氏の流れをくむ源氏の歴史が赤城山のふもとを中心に営まれていたのでしょう。
神社の傍から暗い杉林の登りが始まります。浅い沢に沿って登って行く登山道はジグザグを切りながら山頂を目指して高度を上げて行きます。距離は短いながら思いのほか急な坂道は岩壁を回り込むようにして稜線の肩へと登って行きます。
幾分緩やかになった登山道は枯れ葉に覆われた雑木林の稜線を山頂へ。春になればアカヤシオに彩られると言う稜線も今は枯れ葉さえもその枝先に残っていません。
たどり着いた山頂は木立に覆われたところで、山頂標識の傍には三角点と古い境界石がありました。
山頂から西には視界が開ける展望岩があります。目の前には雪化粧をした赤城山、左手に連なる長い稜線は奥秩父から雲取山への稜線です。白岩山の左にはおよそ138km彼方の富士山の頂も見付けることが出来ました。
ここの標高は970m、前橋の気温が8度と言いますからこの山頂は2度くらいでしょう。木立に覆われているものの赤城山から吹き下ろす空っ風は思いのほか冷たく感じられます。
帰りは急な坂道を気を付けながら40分ほど、あっという間に栗生神社にたどり着いてしまいました。