奥多摩体験の森車止め9:20~トチノキ広場9:55/10:00~960m付近10:20/40~カラマツの広場11:10/30~1190m付近11:45/12:00~避難小屋12:30/13:15~御前山13:30/40~スギの木広場14:15/25~トチノキ広場15:15/30~奥多摩体験の森車止め15:55
長雨が続いた今年の梅雨もようやく開け一気に夏本番が始まろうとしています。今年は連続33日間、雨が降ったと言うことで65年ぶりに記録を更新したと言います。梅雨明けが8月までずれ込んだこともありましたが、確かに山に行けない日が続いた7月でした。
栃寄橋から狭い山道を登り奥多摩体験の森へ、この時期ここから山頂を目指す人は多くないようです。
車止めから舗装道路を登って行きます。しばらく登ると左手の木立の中に栃寄大滝が見えています。ここは栃寄沢を登ってくる登山道があるところですが、木橋崩壊の危険があるようで通行禁止となっていました。
たどり着いたトチノキ広場からは舗装道路を登って行きます。しばらく登ると山道が始まります。気温がかなり高くなっているようで標高1000m近くになりますが玉のような汗が額から噴き出してきます。
アサガラの道と呼ばれる道をジグザグに登って行くとキバナノキショウランが咲いていました。葉緑素を持たない腐生植物で絶滅危惧種に指定された珍しいものと言います。
ジグザクに登る急な登山道、夏山トレーニングの重いザック、まだ体が慣れていない暑さのためもあり熱中症気味になりながらカラマツ広場の東屋にたどり着きました。
カラマツ広場から避難小屋までも思いのほか急な登りです。緑の雑木林の中をジグザグに登って行くと左手の視界が開け曇りがちな夏空の下に大岳山とそれから続く鋸尾根が見えていました。
たどり着いた避難小屋で昼食です。ここは避難小屋泊りで奥多摩を縦走する山行記などでも紹介されているところです。小屋の前の水場は煮沸の必要はあるようですが年中水は枯れないようです。
避難小屋からひと登りすると御前山と大岳山を結ぶ縦走路です。ここから木の階段をひと登りすると大きな山頂標識が立つ御前山の山頂にたどり着きました。
山頂の石積みの中には三角点、ベンチの先は視界が開け薄曇りの空の下に石尾根の稜線が見えています。目の前にピークは六石山、それから続く稜線は鷹ノ巣山、霞んだ雲取山へと続いていました。
御前山からはスギの木広場、水辺の道をたどりトチノキ広場に下ることにします。惣岳山手前の分岐を右に折れると落ち葉などが積もる滑りやすい急坂です。
雑木林の中を下って行く道はよく整備されて、所々に道標や案内板が建っています。たどり着いた杉の木広場のベンチで一息入れたのち、さらに下って行くとメグスリノキ広場です。
メグスリノキは樹皮を煎じたものが目薬として使用する民間療法があったとされ、秩父の札所十三番慈眼寺では、このメグスリノキを使った秩父眼茶を販売していると言います。
ここから道を右に折れ杉林の中をジグザグに下って行きます。しばらく下ると瀬音も涼し気な沢沿いの道になります。
さらに下るとワサビ田の広場にたどり付きました。ここにはまだ現役のモノレールの小屋があります。荷物の運搬のほか民家への物資の運搬などにも利用されているようです。
ここからはトチノキ広場へ、さらに舗装道路を緩やかに下って行くと車を停めゲートにたどり着きました。
夏山に向けてのトレーニングと思いながら登った御前山、7月は山に行けなかったこともあり思いのほかきつい山行になってしましました。