奥多摩都民の森駐車場10:10-(0h30m)-トチノキ広場10:40-(0h40m)-カラマツの広場11:20/30-(0h30m)-避難小屋12:00-(0h15m)-御前山12:15/13:00-(0h45m)-ヒノキの広場13:45-(0h45m)-奥多摩都民の森駐車場14:30
御前山には2度ほど登ったことがあります。最初は奥多摩湖からサス沢山の稜線を登り惣岳山へ、2度目は境橋から御前山の山頂へ、ここから御岳山までの長い尾根道を楽しんだ記憶が残っています。しかし山頂までの登山道については変化が乏しかったのかあまり記憶も残っていません。
今日は栃寄の奥多摩都民の森から山頂を往復することにします。奥多摩都民の森は東京都が作った体験型の公園施設で、山間の集落の生活を体験できるところと言います。学校などの課外活動などでの利用が多いのでしょうが今は人気も少なくひっそりとしています。
境橋からカーブの続く山道を登って行くと栃寄の集落です。都民の森の建物とお蕎麦屋さんが建っていました。林道ゲートの手前の大きな駐車場に車を停め山頂を目指すことにします。
しばらくは舗装された林道歩きです。植林の作業でもしているのかチェーンソー唸りが風に乗って聞てきます。緩やかな林道をしばらく登って行くと栃寄大滝です。林道から見下ろす滝は30mほどでしょうか。白い飛沫を上げる滝壺までは長い階段を下って行くことになるようです。
栃寄大滝の先はあずま屋なども整備されたトチノキ広場です。ここからは雑木林の中を登って行く登山道が始まります。登山道にそって体験施設や広場に登って行く舗装道路も続いていました。
舗装道路を横切った登山道は明るい雑木林の斜面を登って行きます。体験の森の遊歩道と交差しながら登って行く道は判りにくいところもありますが、何れも山頂へと登って行くようです。
急な登りに汗を流すと稜線から続く支尾根の肩にたどり着きました。落葉松林の中にはベンチと大きな東屋が建っていました。
ここからは御前山と鋸山を結ぶ稜線への登りが始まります。回り込むように登って行く道はほどなく御前山の避難小屋にたどり着きました。小奇麗な避難小屋は20人ほど泊ることのできるところです。9月に大岳山の山頂近くで出会った若者のグループもこの避難小屋で一夜を過ごしたのでしょう。
避難小屋から落葉松林をひと登りすると御前山の山頂です。ベンチが置かれた山頂は木立が切り開かれ目の前にはシルエットになった丹沢の山並み、小梢の先には富士山もその頂を見せています。
振り返ると雲取山から続く奥多摩の山々が晴れた秋の日の下に長い稜線を広げていました。
帰りは惣岳山の鞍部付近から栃寄へと下ることにします。この時期うすい踏み跡の登山道は枯れ葉に覆われ、ややもすると道を失いそうです。しばらく下ると体験の森の案内が彼方此方に現れます。スギの木広場、メグスリの木広場、シロヤシオ広場など色々な名前が案内されていました。
しばらく下ると大きな東屋とベンチがあるヒノキの広場。東屋の軒には落雷に備えて避雷針が備えられています。やはり東京都の施設はお金があるのでしょうね。
ここからもスギや雑木林の急な坂道を下ることになります。スギ林の中には造林用の仕事道が交差し判りにくいところもありました。急な下りに飽き始めるころ舗装道路にたどり着きました。車を停めた駐車場はしばらく下ってところです。
往復3時間半、御前山は思いのほか簡単に山頂に立てる山です。春先にはカタクリの花が山頂周辺や風張峠から続く登山道に咲くところと言います。機会があればこの時期に訪れるのも良い山のようです。