三ッ峠山は山頂にテレビのアンテナを林のように載せた特徴のあるその姿で、遠くからも一目でそれと判る山です。富士山の好展望台としても知られ、河口湖を挟んでそびえる山頂からの富士山は幾度かテレビにも紹介されています。数年前にこの山を訪れたときは、富士急行の三ツ峠駅から登り始め、表参道の急峻な登りにあえぎながら、達磨石、八十八大師へと汗を流した記憶が残っています。今回は御坂トンネル近くの三ツ峠北口登山口から裏参道を登るという軽いハイキングコースに、早春の一日を過ごしてみることとしました。
首都高速から中央自動車道をたどり河口湖インターへ。観光客で賑わう河口湖の湖畔を通り抜け御坂トンネルへ向かいます。目指す登山口はここから林道をしばらく登った所にあります。
まだ固く蕾を閉ざした雑木林の中に車を停め、明るい冬枯れの山々を眺めながら登山道を登って行きます。所々に雪が覆い被さる登山道は少し日陰に入るとアイスバーン状態です。思わず足元にも力が入ってきます。広い登山道は緩やかにカーブを繰り返しながら高度を上げて行きます。
やがて右手の小尾根が近づいてくると緩やかな草原上の尾根道になります。しかし道は折からの雪解けで泥田のようです。しばらく泥に足を取られながら登山道を登って行くと、四季楽園の裏手にたどり着きました。ここから山頂までは滑りやすい赤土の坂道をひと登りです。
たどり着いた山頂には、テレビアンテナや電波反射板などが建ち並んでいました。残念ながら山頂は低い雲に覆われ、今回も山頂からの富士山には恵まれないようです。四季楽園のテラスに戻り、コッヘルを出して遅い昼食としました。
昼食の後、登山口へと戻ることにします。泥田のような道に気を付けながら緩やかに登山道を下って行くと、程なく登山口の駐車場にたどり着きました。