上川乗バス停9:50~650m稜線10:25~浅間嶺休憩所11:20/55~浅間嶺12:00/05~瀬戸沢・峠の茶屋、山乃神社13:10~時坂峠13:30~払沢の滝入り口14:00
関東ふれあいの道4番は歴史の道と呼ばれ、北秋川と南秋川に挟まれた明るい尾根道歩きが楽しめるところです。奥多摩ハイキングの入門コースとしてガイドブックなどにも紹介され多くのハイカーが訪れるところです。
かつては甲州中街道と呼ばれ秋川周辺の集落と本宿、五日市を結ぶ生活の道として檜原の木炭や生活物資を背負った牛馬がこの道を通っていたと伝えられています。
登山口は上川乗のバス停から始まります。集落の中をひと登りすると杉木立の中の展望が効かない支尾根を登って行くことになります。
振り返ると市道山など戸倉の山々、近くの笹平バス停で降りた若者がいましたが市道山へと登って行くのでしょう。
ひと登りすると登りも緩やかになり奥多摩の稜線が見え隠れするところもあります。さらに緩やかに登って行くと浅間嶺直下の広場にたどり着きました。休憩所の先は三頭山から御前山、大岳山へと続く奥多摩の展望が開けるところです。
休憩所からひと登りすると浅間嶺の展望台です。三頭山から続く稜線の先には雲取山や飛竜山の頂も見付けることができます。
振り返ると笹尾根の稜線の上に雪を被った富士山が見えていました。浅間嶺の名前は富士山が見えることから名付けられたとも言われているようです。
かつてこの山を訪れたのは30年ほども昔のこと、時坂峠から浅間尾根登山口へと歩いて記憶が残っています。山行のメモにも「浅間嶺直下の桜などはむしろ春霞の中で訪ねてみたい尾根の一つ・・・」、チャンスがあればそのような時期に訪れてみても良いところでしょう。
浅間嶺からは時坂峠へ下ることにします。山頂直下の鞍部からは松生山(まつばえやま)へと続く道が分かれています。地形図にもない踏み跡をたどる山ですが途中にはバケモノ山など珍しい名の山、ヤマレコでも幾つかの山行記を見付けることができるようです。
落ち葉を踏みしめながら下って行く道は判り難いところでした。本来の登山道は浅間嶺の休憩所から続いているようでしばらく下ると良く踏まれた登山道に出ることができました。
ここからは杉林の中を緩やかに下って行きます。しばらく下ると左手の展望が開け、大岳山から御前山の展望が広がります。なだらかな尾根の上に頭を出すのは鋸山の頂のようでした。
しばらく下ると登山道は沢に向かって下って行きます。今年は台風の被害も多かったようで小さな沢も少し荒れ気味でした。
さらに下ると水車のある茶店があります。4月~11月の土日祝日のみ営業しているとか、ネットには蕎麦がきもあると紹介されているお店です。この道は甲州中街道が通っていたところとか、茶店の前には古いお地蔵さんが祀られていました。
やがて舗装道を路歩くようになると瀬戸沢の茶屋です。ここは瀬戸沢の馬宿として創業は貞享3年(1686年)の歴史を伝えるところとか、かつて檜原の口留番所は檜原以外の荷や人を通さないことになっていたようで、小菅や小河内から運ばれた荷はこの馬宿で檜原の馬に積み替えられたとネットに紹介されていました。
緩やかに舗装道路を進むと払沢の滝への分岐、道標に従い左手の道を進むと時坂峠にたどり着きました。
古い百番供養塔の傍には仙元峠の案内板と道標があります。台風で道が一部崩壊しているところがあると注意書きがありましたがそれほど危険なところもありませんでした。
まだモミジの紅葉が残っている山里の中を下って行きます。やかて数台の車が停まっている払沢の滝の駐車場を過ぎると払沢の滝入り口のバス停は目の前でした。