小間々駐車場10:40~小間々の女王10:50~1190m付近11:25/30~1300m付近11:55/12:00~大入道12:15/55~1130m付近13:35/45~小間々駐車場14:05=(車で移動)=八方ヶ原大間々台14:15/25~アカヤシオ群生地15:20/35~八方ヶ原大間々台16:30
八方ヶ原は高原山の山麓に広がるなだらかな高原でミツバツツジやレンゲツツジの咲くところとして知られています。大入道から八海山神社、釋迦ヶ岳へと続くコースはツツジの花を眺めながらたどるハイキングコースとしてこの時期多くのハイカーが訪れるところです。
たどり着いた小間々の駐車場は閑散としていました。5月の末にはヤマツツジが咲くのでしょうがまだ蕾さえも膨らんでいません。真っ赤な花を付ける小間々の女王もまだ硬い蕾のままでした。
大入道へは小さな沢を2つ渉ることになります。枯れた沢への下りは思いのほかの急坂で小さなアルミの梯子もかかっていました。
小さな枝沢に沿って登って行く登山道はやがてシラカバの木が目立つようになります。しかし若葉の時期にはまだしばらくの時間がかかりそうです。
急な登りにジグザグを繰り返すと大入道の山頂にたどり着きました。三角点が置かれた山頂は縦走路の途中と言ったところで展望は期待できません。それでも梢の先には釋迦ヶ岳、それから続く稜線は明神岳、前黒山が小さな頭を持ち上げています。ここはハンターマウンテンのスキー場の裏側になるようです。
鶏頂山、釋迦ヶ岳などからなる高原山は、10万年前まで活動をしていた火山です。明神ヶ岳や前黒岳を中央火口丘とし鶏頂山や釋迦ヶ岳、剣ヶ峰、大入道はその外輪山であったと言います。前黒山の北側にある富士山は6500年前に発生した割れ目噴火で形成された溶岩ドームで噴気活動がまだ続いているところもあると言います。
山頂の先はシロヤシオの群生地、しかし梢の先には蕾さえも膨らんでいません。天気が不安定であったゴールデンウィーク前後にこの周辺は積雪があったのでしょう。桜の開花が早かった今年も、そののち寒い日が続いたことから山の季節は少し遅れ気味のようです。山の天気と花の時期はなかなか難しいもの、ピンポイントで花の山に訪れるのはなかなか大変と言うことでしょう。
予定では剣ヶ峰から大間々台に下る予定でしたが花が咲いていないこともあり車を置いてきた小間々に下ることにしました。
山頂からは明るい雑木林の中を下って行きます。息を切らせながら登ってきた道も下りでは楽なもの、小さな流れを下ると程なく沢にたどり着きました。
急坂を登り返すと駐車場は目の前です。駐車場には釋迦ヶ岳方面へ足を延ばしているのかまだ数台の車が停まっていました。
小間々の駐車場から八方ヶ原大間々台の駐車場へは車で一走り、広い駐車場も閑散としていました。
駐車場からはやしおコースをたどりミツモチ山に向かうことにします。よく整備された遊歩道のような道は沢に向かって緩やかに下って行きます。
明るい雑木林の中をたどる道はまだ芽ぶきも浅く道端に目立った花を見付けることはできません。木の幹を突くドラミング音を立てるのはアカゲラでしょうか、近くにいるようですがその姿を見付けることはできませんでした。
緩やかに登り返すと目の前の山肌にアカヤシオの花灯りが灯っています。長い木の階段を登り返すと淡いピンクの花を付けたアカヤシオの群生が広がっていました。西上州などでは岩場に咲くアカヤシオもここでは雑木林の中に咲く花といったところ、花の色は淡いピンクから濃いい赤色まで変化があるようです。
登り返しすとミツモチ山への分岐です。山頂までは600mほどのようですが林道に沿って咲くアカヤシオを眺めながら青空コースをたどり大間々台の駐車場に戻りました。