雄阿寒岳登山口8:15-(0h40m)-1合目8:55/9:00-(1h00m)-3合目10:00/10-(1h35m)-6合目11:45/50-(0h35m)-雄阿寒岳山頂12:25/13:25-(0h40m)-5合目14:05/15-(0h40m)-3合目14:55/15:05-(1h10m)-雄阿寒岳登山口16:15
阿寒湖の滝口に隣接する小さな駐車場はすでにたくさんの車で一杯です。登山道は阿寒湖の湖畔を回り込むようにトドマツなどの樹林帯を進んで行きます。緑色の水をたたえる一帯は十九列島と言われる景勝地のようで観光船も近くをめぐるようです。目の前の水門から流れ落ちる水は太郎湖を潤したのち阿寒川へと流れて行くようで、ごうごうと音を立てながら白い水しぶきを上げていました。
太郎湖、次郎湖の縁をめぐった登山道は樹林帯の中を登り始めます。ジグザグに登って行く登山道はかなりの急坂で暑さもあってなかなか辛い登りが続きます。一合目、二合目と書かれた道標に励まされながら高度を上げて行くと岩に割れ目から冷気が噴き出しています。深い割れ目の中には雪が残っていました。
幾分傾斜が緩くなったところは三合目。ここからは再び急な登りが始まります。ジグザグを繰り返しながら登って行く四合目から五合目にかけてがこの登山道で一番きついところのようです。
五合目の道標からはハイマツ帯になります。緩やかになった登りは明るいダケカンバの林の中を大きく振りながら登って行きます。ハクサンチドリやゴザンタチバナ、イシツツジなどの高山植物も目につく稜線です。木立の先からは阿寒湖の上に雌阿寒岳の頂も見ることが出来るところです。
六合目は雄阿寒岳の外輪山、ハイマツの先には火口丘である雄阿寒岳の山頂を見ることが出来ます。なだらかに登って行く登山道は八合目へ。かって観測所があったところで石積みと基礎の跡が残っていました。
一度小さく下ったところは九合目です。左手は古い火口跡ですり鉢状の火口壁はハイマツに覆われています。ここからは露岩の斜面を小さく登り返す展望の広がる雄阿寒岳の山頂にたどり着きました。
山頂からは目の前にパンケトウ、その先には藻琴山や屈斜路湖も見えるようですが濁って空の下では展望もいま一つでした。
帰りは往路をたどることになります。下りでも急な坂道は思いのほか時間のかかるものです。登山口までは2時間半近くの時間がかかってしまいました。
樹林帯の中を登って行く雄阿寒岳はあまり花に恵まれた山ではありません。それでも外輪山である六合目付近からはゴゼンタチバナやハクサンチドリ、イソツツジの花を見付けることができます。
この時期、阿寒湖の湖畔にはハクサンシャクナゲの花が咲いていました。白い花が水面に映りとても綺麗でした。