林道終点8:50-(0h50m)-第2渡渉点9:40/10:00-(1h35m)-弥助尾根1275m付近11:35/40-(1h10m)-第2渡渉点12:50/13:30-(0h30m)-林道終点14:00
今年の春、山菜狩りで利用した土樽のペンション、ポスタに宿泊し大源太山の山行とキノコ狩りのお誘いを頂いたのは1月ほど前、その時はそれほど寒くなかった季節も、今は秋本番を迎えつつあります。関越道から見上げる谷川の山々は真っ白い雪に包まれていました。
たどり着いた土樽のペンションからは大源太林道の終点に向かいます。林道終点は小さな駐車スペースですでに数台の車が停まっていました。昨日の雨で稜線から上は雪のようですが思いのほか登る人も多いようです。
登山道は大源太川に沿った杉林の中を登り始めます。しばらく登ると紅葉の盛りを迎えた雑木林の道が始まります。
やがて登山道は大源太川を渡る第1の渡渉点です。飛び石を頼りにトラロープが渡された浅い流れを渡ります。
川岸に続く岩の多い登山道は小さな沢を越え第2の渡渉点にたどり着きました。ここは太いトラロープが渡されているものの飛び石の間隔が広く水に足を落としそうなところです。ペンションのご主人がアドバイスしながらサポートしてくれましたがちょっと気抜けない渡渉でした。
この近くの沢には天然のナメコがあると言います。沢を少し登った斜面の木の根にナメコ。まだ少し早いようですが天然のものは味も違うようです。
ここからは沢筋を離れ稜線に向かっての急な登りが始まります。登山道わきの倒木にはクリタケも見付けることができました。
ジグザグを繰り返しながら登って行く紅葉の稜線はこのコースの中でも最も辛い所と言います。登るにつれ紅葉に包まれた山肌が視界に広がってきます。木立の先には雪を被ったシシゴヤノ頭から続く稜線、青空の下には苗場山などの頂も見えているようです。
固定ロープが張られた小さな岩場を越えると登山道は小さな肩にたどり着きました。この付近からは登山道に雪が目立ち始めます。梢の先に見え隠れする七ツ小屋山の山肌も白く雪化粧をしていました。
一度緩やかになった登山道は稜線を目指し灌木の急坂を登って行きます。笹に覆われた斜面はすでに冬の装いにその衣を変え始めているようです。すでに枯れ葉となったナナカマドの梢の先に白い大源太山の山頂。急な斜面に続く登山道を下ってくるハイカーの影が点のように動いていました。ここから山頂まではおよそ1時間、足ごしらえも長靴などのため今日はここで引き返すことにしました。
第2渡渉点の河原でで昼食したのち目の前の流れを渡ることになります。
帰りは踏み石が少し高いので歩幅が広い分、渡りにくいようです。先に渡って行った夫婦ズレの奥さんが足を滑らせて流れの中に、幸いトラロープを放さなかったので流されることはなかったものの渡渉は気を付けねばならないものです。
たどり着いた林道終点からはバスでペンションまで戻ることにしました。林道の途中からは午後の日を浴びる紅葉の山肌、真っ青な秋空の下には白い雪を被った七ッ小屋山からシシゴヤノ頭へと続く稜線。まさに絵になる景色と言うことができます。
途中立ち寄った大源太湖は大源太キャニオンとも呼ばれる渓谷で、紅葉の山肌と雪を被った大源太山を水面に映すビューポイント。休日とあって観光客の車もチラホラ、湖面にボートを浮かべるカップルもいました。
ビューポイントと言う吊り橋の上からファインダーをのぞくとまさに観光ポスターそのままのアングルが目に飛び込んできます。この湖面は1年の中で最も華やかな時期を迎えているようです。
時間はまだ3時前、一度ペンションに戻ったのちキノコ狩りに出かけることにします。今年の春にも訪れた奥添地牧場の周辺は舞子後楽園スキー場に続く奥添地ボウルというスキー場のあるところです。
林道わきに車を停め雑木林の中に分け入りキノコ狩りです。倒木などに生えているようですがなかなか見付けることが出来ません。難しいのは毒キノコかどうかの判別、ペンションのご主人に教えてもらいましたがなかなか難しいものです。まずは判るキノコを覚えること、10種類ほどわかれば良いと言いますがなかなか大変でした。