霊巌寺は知恩院の雄誉霊巌上人が開山となり茅場町付近に創建しました。寛永元年(1624)に霊巌島を造成して霊巌寺を建立、浄土宗の関東十八檀林の一つとして多くの僧が修行していました。
明暦3年(1657)には大火で焼失、境内や周辺で1万人近くの避難民が犠牲になったとされています。万治元年に当地に替地を拝領し移転したと言います。
霊巌寺には11代将軍徳川家斉のもとで老中首座として寛政の改革を行った松平定信の墓をはじめ、今治藩主松平家や膳所藩主本多家など大名の墓が多くあります。また江戸六地蔵の一つとして大きな地蔵菩薩が祀られていました。
大乗仏教の仏。西方の極楽浄土の教主で生あるものすべてをすくう仏様。念仏により浄土に往生できるという阿弥陀信仰が鎌倉時代にさかんになり、浄土宗、浄土真宗、時宗などの浄土教宗派が成立した。
阿弥陀如来像は質素な形で如来の通相と呼ばれる姿をしています。小指を除く三指と親指で輪にした九品来迎印(くぼんらいごういん)を結んでいるのが特徴です。
法然上人の弟子の親鸞上人を開祖とする浄土教の一派。浄土三部経を所依の経典とするが、特に無量寿経により阿弥陀仏の本願の信心を重視し、称名念仏は仏恩報謝の行であるとするのを宗旨とする。門徒宗、一向宗とも呼ばれます。