息栖神社 


 寺社の種類:国史見在社、旧県社
 創建の時期:(伝)第15代応神天皇年間
 本殿の様式:入母屋造
 所在地:茨城県神栖市息栖2882
 訪問日:2017年9月10日

 

茨城県鹿嶋市の鹿島神宮、千葉県香取市の香取神宮とともに東国三社の一社です。大鳥居の両脇には日本三霊泉の一つに数えられる忍潮井があります。

主祭神の久那戸神・岐の神(くなどのかみ)は道の分岐などに祀られ邪霊の侵入を防ぎ旅人を守護する神様です。相殿に祀られた天鳥船神(あめのとりふねかみ)は交通守護の神様で、鹿島大神の御先導をつとめられた神様です。

駐車場に続く二の鳥居
息栖神社の案内板
二の鳥居から続く参道
参道に稲荷神社の鳥居
稲荷神社
参道に神門

関東以北の人は伊勢に参宮すると下三宮巡りと称してこの東国三社を参拝したと言います。参拝客が利用する息栖の河岸は利根川水運の拠点として江戸時代から大正時代まで栄えたという。

御手水場
息栖神社の由緒書き
力石
境内社
神札授与所
朱塗りの拝殿
拝殿の内部
朱塗りの拝殿

大鳥居の両脇に設けられた井戸は忍潮井です。水底を覗くと男瓶と女瓶あり1000年以上もの間、清水を湧き出し続けてきたとされています。湧き出る清水は伊勢の明星井(あけぼのい)山城の直井と並び、日本三霊泉の一つに数えられています。

息栖ゆかりの歌碑
忍潮井(おしおい)の案内板
日本三霊泉の一つ忍潮井
息栖神社と河岸の案内板
息栖の津に一の鳥居
息栖の津・渡船場跡

 

関連記録・コース

 久那戸神・岐の神(くなどのかみ)

道の分岐点などに祭られる神。邪霊の侵入を防ぎ旅人を守護する神様です。道祖神、塞の神とも呼ばれています。

 

 天鳥船神(あめのとりふねのかみ)・鳥之石楠船神(とりのいはくすのかみ)

古事記では伊弉諾尊(いざなきのみこと)伊弉冉尊(いざなみのみこと)が生んだとする神様。国譲りの神話では天鳥船神が建御雷神の副使として葦原中国に遣わされたとされています。

天鳥船神は神が乗る船の名前でもあります。このことから船の神、運輸・交通の神されています。

 

 住吉三神(すみよしさんじん)

神話に登場する神様、底筒男命(そこつつのおのみこと)、中筒男命(なかつつのおのみこと)、表筒男命(うわつつのおのみこと)の3神の総称です。海上交通安全の神様として崇拝されています。大坂の住江(住之江)の豪族の氏神だったとされています。

 

 入母屋造(いりもやづくり)

寄棟造の上に切妻造を載せた形で社寺建築に広く採用されています。法隆寺の金堂や玉虫厨子などにみられる建築様式です。

 

 伊弉諾尊・伊邪那岐命(いざなぎのみこと)

古事記に登場する神、伊弉冉尊(いざなみのみこと)とともに天つ神の命でおのころ島をつくって天降り、国生みと神生みを行った男神です。

黄泉国(よもつくに)の汚穢(けがれ)を禊(みそぎ)した際に、天照大神(あまてらすおおみかみ)、月読尊(つきよみのみこと)、素戔嗚尊(すさのおのみこと)などの神が生まれました。

 

 伊弉冉尊・伊邪那美命(いざなみのみこと)

古事記に登場する神で、伊弉諾尊(いざなぎのみこと)と結婚し、国生みと神生みを行った女神。火神を生んで死に黄泉国(よもつくに)を支配する黄泉大神となりました。

 

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