茨城県鹿嶋市の鹿島神宮、千葉県香取市の香取神宮とともに東国三社の一社です。大鳥居の両脇には日本三霊泉の一つに数えられる忍潮井があります。
主祭神の久那戸神・岐の神(くなどのかみ)は道の分岐などに祀られ邪霊の侵入を防ぎ旅人を守護する神様です。相殿に祀られた天鳥船神(あめのとりふねかみ)は交通守護の神様で、鹿島大神の御先導をつとめられた神様です。
関東以北の人は伊勢に参宮すると下三宮巡りと称してこの東国三社を参拝したと言います。参拝客が利用する息栖の河岸は利根川水運の拠点として江戸時代から大正時代まで栄えたという。
大鳥居の両脇に設けられた井戸は忍潮井です。水底を覗くと男瓶と女瓶あり1000年以上もの間、清水を湧き出し続けてきたとされています。湧き出る清水は伊勢の明星井(あけぼのい)山城の直井と並び、日本三霊泉の一つに数えられています。
古事記では伊弉諾尊(いざなきのみこと)、伊弉冉尊(いざなみのみこと)が生んだとする神様。国譲りの神話では天鳥船神が建御雷神の副使として葦原中国に遣わされたとされています。
天鳥船神は神が乗る船の名前でもあります。このことから船の神、運輸・交通の神されています。
神話に登場する神様、底筒男命(そこつつのおのみこと)、中筒男命(なかつつのおのみこと)、表筒男命(うわつつのおのみこと)の3神の総称です。海上交通安全の神様として崇拝されています。大坂の住江(住之江)の豪族の氏神だったとされています。
古事記に登場する神、伊弉冉尊(いざなみのみこと)とともに天つ神の命でおのころ島をつくって天降り、国生みと神生みを行った男神です。
黄泉国(よもつくに)の汚穢(けがれ)を禊(みそぎ)した際に、天照大神(あまてらすおおみかみ)、月読尊(つきよみのみこと)、素戔嗚尊(すさのおのみこと)などの神が生まれました。