伊吹山寺は仁寿年間(851~854年)、三修上人が開いたお寺です。日本七高山霊場の一つで、江戸時代には円空上人が、三修上人と同じく八合目の行道岩で修行されました。
七高山は近畿に点在する霊山で、比叡山、比良山、伊吹山、愛宕山、神峰山、金峰山、葛城山または高野山の7つの頂です。
また伊吹山寺は役行者ゆかりの三十六寺社をめぐる役行者霊蹟札所の一つにも選ばれています。
● 役行者霊蹟札所
金峯山寺、如意輪寺、竹林院、櫻本坊、喜蔵院、善福寺、大日寺、東南院、吉水神社、大峯山寺、龍泉寺、菅生寺、吉祥草寺、千光寺、寶山寺、霊山寺、松尾寺、朝護孫子寺、室生寺、大野寺、聖護院門跡、醍醐寺、神峯山寺、法楽寺、松尾寺、七寶瀧寺、弘川寺、観心寺、転法輪寺、千手寺、天龍院、興法寺、巴陵院、飯福田寺、世義寺、伊吹山寺
法華経を根本経典とする大乗仏教の一派。575年隋の智顗(ちぎ)が天台山にこもって大成。日本へは奈良時代に唐僧鑑真(がんじん)が初めて伝え、平安初期に最澄が比叡山に延暦寺を建て開宗。のち山門派と寺門派、さらに真盛(しんぜい)派に分かれた。
東方浄瑠璃世界の教主。人々の病患を救うとともに悟りに導くことを誓った仏で医薬の仏として信仰される。右手に施無畏印(せむいいん)を結び、左手に薬壺(やっこ)を持つ。脇侍に日光菩薩と月光菩薩、眷属として十二神将が配される。
中国、唐代の高僧。日本律宗の開祖。揚州大明(たいめい)寺で戒律を講じ名声があった。742年日本僧栄叡(ようえい)らの請に応じて来日を志したが海賊や風波の災で5度挫折の後、754年渡来した。