篭坂峠9:30~アザミ平10:35~1366m峰11:00~大洞山11:25/12:00~アザミ平12:45~畑尾山13:00/10~立山13:25~立山展望台13:30~950m付近14:45/15:00~須走紅富台15:05~道の駅すばしり15:30
大洞山は篭坂峠から三国峠へと続く稜線上の頂です。
富士山須走口五合目から金時山へと続く富士箱根トレイルとして整備されているところで、緑に包まれたなだらかなハイキングコースはハイカーのほかトレランの若者にも人気があるところです。この時期、大洞山や立山の斜面には白いヤマシャクヤクが咲くところとしても知られています。
道の駅すばしりに車を停め富士急バスで篭坂峠へ、外国からの富士山観光客のお客さんかバスはたくさんの外国人で一杯でした。篭坂峠からは山中湖村の公園墓地への舗装道路、登山口は墓地の先にあります。
緑に包まれた緩やかな登りにはクワガタソウやキジムシロ、ミミガタテンナンショウ、花が終わったフタリシズカなどが咲いています。富士山の火山灰が積もった斜面は雨などで土削られているようで深い溝の登りが続いていました。
アザミの若葉が目立つようになるとアザミ平、木立の先からはこれから登る大洞山の頂が見えています。
立山へと登る道を右に分けると小さな下り、やがて右手の視界が開けると青く霞んだ箱根の山々、御殿場の町並みの先には沼津アルプス、その先には駿河湾も見えていました。
風が吹き抜ける鞍部は立ち枯れの木が立っています。かつての山火事の後であったのでしょうか。
やがて道は大洞山への登り返しです。緩やかに緑のトンネルの中を登ると小さなピーク、緩やかに鞍部へと林の中にヤマシャクヤクが咲いていました。大きな白い花が彼方此方に数株、この斜面は今が満開の季節を迎えているようです。
鞍部からわずかに登ると三角点がある大洞からの山頂です。この山頂もまた緑に包まれ視界は期待できません。稜線の静岡側には富士スピードウェイ、レースが行われているのか甲高いエンジンの音が聞こえていました。
ヤマシャクヤクの花の目当てにしてか思いのほかたくさんのハイカーが歩いています。三国峠には駐車場があるものの、バスの便はなく縦走するのはなかなか難しいところです。20人以上のパーティも歩いていたので貸し切りバスなどを利用したのでしょうか。
大洞山からはアザミ平に戻ることにします。途中、視界が広がる鞍部からは畑尾山の稜線の上には富士山の頭だけが見えていました。
アザミ平からは畑尾山への登りです。緑のトンネルの中をひと登りすると畑尾山の山頂、この頂もまた展望を期待することはできません。
一度小さく下り登り返すと立山、その先の立山展望台に立ち寄ることにしました。三角点のある広場の先は視界が開け大きな富士山を眺めることができます。その山肌は雪解けが進んでいるようです。
展望台からは須走紅富台の道へ、途中で立山からの道を合わせ雑木林の斜面を緩やかに下って行きます。この斜面には所々にヤマシャクヤクが咲いているところ、標高が低いこともありすでに花は終わっているものがほとんどです。大洞山などの稜線から外れていることもありこの斜面の花の数は多いようです。
やがて下りの勾配がきつくなり始めると道はヒノキ林の中を下るようになります。ジグザグを繰り返すと小さな沢にたどり着きました。さらに下ると須走紅富台、周辺には別荘地が点在するところのようです。
車の流れも多い国道をしばらく下ると車を停めた道の駅すばしりです。たくさんの車で賑わっている道の駅には我々のようにザックを背負った人もいます。富士山の山麓にはまだまだ気軽に歩けそうなところもあるようです。
大洞山や立山の稜線は緑に包まれた雑木林、この時期、クワガタソウやキジムシロ、クルマムグラ、ミミガタテンナンショウが咲いています。
大洞山の周辺にはヤマシャクヤクが咲いています。雑木林の中に点々と白い花が咲いていました。立山の斜面には多くの株があるようですが標高が低いこともありすでに花の時期は過ぎようとしていました。