山伏峠8:40-石割山分岐9:35/40-中ノ岳手前10:35/45-小御正体(前岳)11:20-1480m付近11:35/40-御正体山12:20/50-小御正体13:30/35-中ノ岳14:05/10-石割山分岐15:05/10-山伏峠15:20
山の会の山行は日本200名山、山梨百名山の一つ御正体山です。登山コースは三輪神社、道坂峠、白井平、都留側の池ノ平、それと今回の登山口なる山伏峠など思いのほか多くのコースがあります。しかし何れも交通の便が悪く自家用車でのアプローチが必要なところです。
たどり着いた山伏峠の駐車スペースには自衛隊の高機動車が数台、隊長さんと思われる方に聞くと昨日から100名ほどの部隊が夜間行軍の訓練をしていると言います。
かつてドライブインであった廃屋の脇から山道が始まります。樹林帯の中を緩やかに登って行くと東海自然歩道へと続く稜線です。
数名の自衛隊員が迷彩服に大きな背嚢を背負い下ってきます。話を聞くと昨日から歩き通しとか、重そうな背嚢は40リットル、小銃も2.5kgほどあるようです。若いと言いながら装備も重そうでなかなか大変そうです。
我々は左手の尾根道を登って行きます。昨日までの雨で滑りそうな坂道をたくさんの自衛隊員が下ってきます。かなり疲れているようで我々を待つ間、腰を下ろして休憩している隊員もいました。
急な登りに汗を流しながらたどり着いた分岐で小休止です。ここからも樹林帯の中の尾根道が続いています。程なく登山道は送電鉄塔の下を越えるようになります。開けた視界の先には雲を被った鹿留山、わずかに富士山のすそ野が見えていますが山頂はその姿を見せてくれないようです。
緩やかに登って行くと鉄塔巡視路の真新しい道標が建っています。かつて都留側の池ノ平から御正体山に登った時、山頂直下の登山道が見つからず石割山まで下ったことがありました。この巡視路が判ったならもう少し楽に池ノ平に戻ることができたのでしょう。
中ノ岳の手前、小御正体と休憩を繰り返しながら尾根道を登って行きます。
小御正体から御正体山への登りは思いのほかの急坂です。やがて登りも一段落すると一面のヤマトリカブトが咲いていました。すでにこの稜線は秋の花が咲き競っているようです。
たどり着いた山頂は木立に覆われた広場です。中央には大きな1等三角点、お馴染みの山梨100名山の道標も建っていました。
山頂のベンチで少し遅い昼食です。当初の予定では白井平へと下る計画でしたが、今日は往路をたどり山伏峠へと下ることにします。
滑りそうな急な下りは足にも力が入り疲れるものです。途中、小御正体、中ノ岳で休憩を繰り返しながら石割山の分岐にまで約2時間、思いのほか時間がかかる尾根道でした。
石割山の分岐からもまた急な下りが待っています。急坂に張られたお助けロープの助けを借りながら滑りやすい道を下って行きます。やかて山伏峠を越える車の騒音が近づくと登山口は目の前です。
すでに訓練が終わったのか登山口付近に停まっていた自衛隊の車両は何処かに移動していました。
すでにこの稜線は秋の花が咲き始めテンニンソウやイヌヤマハッカ、ヤマトリカブトに混じってレイジンソウの花も見付けることができます。
北海道や東北にはエゾノレイジンゾウが咲いていますがこちらは黄白色、レイジンソウの花には開出毛がありよく似たアズマレイジンソウは大型で屈毛があることで見分けることができると言います。