野反峠-(0h10m)-コマクサ群生地-(0h30m)-1750m付近-(0h40m)-八間山-(0h50m)-野反峠
野反峠の駐車場にはたくさんの車が停まっています。咲き誇るノゾリキスゲを目的に訪れる観光客の他にも湖畔に連なる山々をめぐるハイカーなども多いようです。
国道わきの登山口から整備された階段が続く登山道を登り始めます。登山道の脇には夏山を彩る花が咲いています。ニッコウキスゲの他にもハクサンフウロやシモツケ、カラマツソウなどの花を見付けることができます。
登山道の左手に広がる砂礫地にはコマクサが群生しています。この群生地は地元の人が保護活動をしているようでロープの中に今を見頃のコマクサが咲いていました。
ここからも明るい稜線上の登山道を登って行きます。暑い日差しが降りそそぐ登山道は平日と言うこともありハイカーの数も多くありません。途中の木陰に腰をおろし小休止しました。目の前には青く水をたたえる野反湖、それを取り巻くようにエビ山から高沢山の小さな頂が連なっていました。
再び明るい稜線上の登に汗を流しながらたどり着いたコブはイカ岩ノ頭と呼ばれるところです。一度小さく下ると山頂への登り返し、樹林帯の中を登って行く登山道には終わりかけたベニドウダンの花が散っていました。
たどり着いた山頂は山頂標識と三角点がある広場です。夏の湿った空の下では広い展望は期待できませんがそれでも赤城山や大持山、十二ヶ岳の頂を見付けることができます。目を右に向けると草津白根の頂、白く禿げた頂は草津白根のお釜、その先には本白根山の丸い山頂と頭にアンテナを載せた横手山の頂を見付けることができます。
山頂からは明るい稜線を下って行くと先ほどまで見えていた草津白根の山頂に黒い雲が。遠く雷の音も聞こえてきました。
今年は10日近くも梅雨明けが早かったですが、天候はあまり安定しないようです。天気予報でも山沿いでは急な雷雨もあると言っていました。上越の県境に位置するこの付近はまさに激しい雷雨が予想されるところのようです。
野反峠から湖畔を半周して野反湖キャンプ場へ。平日とあってキャンプ場は閑散としています。明日は白砂山に登ることにします。今夜は雷雨もありそうということでバンガローに一泊することにしました。
野反湖に咲くニッコウキスゲはノゾリキスゲとも呼ばれ、湖畔を黄色く染める花景色はガイドブックなどにも紹介されています。
野反峠周辺にはノゾリキスゲのほかハクサンフウロウやイブキトラノオ、カラマツソウなどが咲き乱れていました。しばらく登った砂礫地にはコマクサが群生しています。ボランティアの人たちが保護をしているようでロープに中には赤い花が風に揺れていました。
この山域に咲くオニアザミはジョウシュウオニアザミと呼ばれるアザミで、上越の限られた山域に咲くアザミと言います。葉の切れ込みが深いのが特徴と紹介されていますが、触ると痛そうな大柄のアザミです。