御府内八十八ヵ所は四国八十八ヶ所を模して開設された東京のお遍路道です。宝暦5年(1755年)頃までに開創されたと言います。
江戸時代に江戸城を中心としたご府内が中心でしたが、現在はお寺の移転などで広範囲が広がっています。仏乗院も当初は三田寺町にありましたが現在は蓑毛の山里へと移転しました。
参道には相生山千元院、相生大権現の奉納旗があります。御朱印のお客様へと記されたポスターには御朱印は千元院が兼務していますとありました。仏乗院が無住になったのでしょうがお寺も色々大変なようです。
真言宗の新義真言の一派。宗祖覚鑁(かくばん)は真言宗の教義に念仏を加味し、高野山の大伝法院にあって布教に努めた。その教勢が高野本山をしのいだため紛争を生じ1140年円明寺を開いて分立した。
六観音の一つ。限りない慈悲を表す菩薩で、千の慈悲の眼と千の慈悲の手をそなえ、生ある者を救うという。二七面四二臂の像が一般的。千手千眼観世音。千眼千臂観世音。
六観音は六道輪廻の思想に基づき、六種の観音が六道に迷う衆生を救うという考えから生まれたもの。地獄道 - 聖観音、餓鬼道 - 千手観音、畜生道 - 馬頭観音、修羅道 - 十一面観音、人道 - 准胝観音、天道 - 如意輪観音とされる。天台系では准胝観音の代わりに不空羂索観音を加えて六観音とする。