芦之湯は箱根七湯の一つとして知られたところで広重の浮世絵にも描かれています。江戸時代には湯冶に来た文化人が熊野権現の東光院に集まり俳句などの会を開いていたと言います。境内には賀茂真淵らの歌碑も残っています。
東光庵は薬師堂に設けられた茶室で明治4年(1871年)に焼失しましたが、平成13年(2001年)に復元されました。
境内にはたくさんの石仏が祀られています。暗い木立の下には大きな宝篋印塔と金光明最勝王経と刻まれた石柱が建っています。金光明経は法華経、仁王般若経とともに護国三部経として信仰されてきたと言います。牛の上に立つ石塔は珍しいもののようです。