国道1号線が通る精進池周辺は厳しい気候と火山性の荒涼とした景観で、地獄の地、賽の河原として昔から地獄信仰の霊場となっていました。
この地には鎌倉時代の後期から室町時代にかけて数多くの石仏や石塔が造られました。
精進池の辺には周辺の石仏群を紹介する資料館があります。広い駐車場の先から地下道をくぐると六道地蔵と呼ばれる大きな磨崖仏です。高さは3.5m、元箱根石仏群で最大の大きさの仏像と言います。
精進池のはずれには二十五菩薩石塔群があります。国道1号線を挟んで東西の大きな岩にたくさんのお地蔵さんが刻まれていました。
遊歩道を少し進むと曾我兄弟、虎御前の墓と伝えられる大きな五輪塔があります。左は曽我兄弟の墓、右手の五輪等は曽我十郎の妻、虎御前お墓と言います。
真言密教の教主。諸仏、諸菩薩の根元をなす理智体で宇宙の実相を仏格化した根本仏とされる。智徳の表現が金剛界大日、理徳の表現が胎蔵界大日とされ、天台宗では大日如来と釈迦如来は法身、応身で同体とし、真言宗では釈迦如来は顕教の教主とみて異体とする。