矢倉沢往還は江戸赤坂門から足柄峠を経て沼津宿へと結ぶ街道です。律令時代には足柄道として整備されていました。延暦噴火(800-802年)により一時通行が困難になり鎌倉時代には湯坂道が東海道の本道となりました。
江戸時代には大山への参詣道としても賑わったと言います。
渋沢の市街に矢倉沢往還二つ塚の案内板とともに古い庚申塔と地神塔が並んでいます。
庚申待ち供養塔、主神として青面金剛のほか猿田彦大神、帝釈天、大日如来像が彫られるもの、庚申塔、青面金剛、猿田彦大神などの文字が彫られるものがある。
三猿や鶏、邪鬼、日月などが併せて彫られることが多い。
密教で鬼病を流行させる鬼神。日本では庚申信仰に取り入れられ、庚申待まちの本尊となる。 体は青色で二本、四本または六本の腕があり、弓矢宝剣を握り、頭髪はさか立ち体に蛇をまとい足に鬼を踏んでいる。
日本神話に登場する神。天孫降臨に登場する神で、天照大神に遣わされた瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)を道案内した国津神です。伊勢国五十鈴川のほとりに鎮座したとされ、中世には庚申信仰や道祖神と結びつきました。
真言密教の教主。諸仏、諸菩薩の根元をなす理智体で宇宙の実相を仏格化した根本仏とされる。智徳の表現が金剛界大日、理徳の表現が胎蔵界大日とされ、天台宗では大日如来と釈迦如来は法身、応身で同体とし、真言宗では釈迦如来は顕教の教主とみて異体とする。