玉川上水・羽村駅~拝島駅 
上水道
歩程:行動時間 3:05、歩行時間 4:30
歩行距離:8.2km
累積標高差:+42m、-68m
アプローチ:往路・JR青梅線羽村駅、復路・青梅線拝島駅
訪問日:2025年11月8日
羽村駅10:10~稲荷神社~禅林寺10:33~根岸地蔵~玉川水神社・玉川上水羽村陣屋跡10:51~玉川上水取水口、玉川兄弟の像~金毘羅大権現~長徳寺~田村酒造~熊川分水取水口・稲荷神社12:24~水喰土公園・水喰土堀跡12:53~日光橋~共光稲荷大明神13:14~拝島駅13:15、浜焼太郎13:20/14:10
玉川上水は江戸時代に多摩川の水を江戸市中に供給するために築かれた人口の用水路です。羽村取水堰から四谷大木戸までの延長は43km、標高差は僅か92mでした。江戸市内の飲料水のほか農業用水としても利用され野火止用水や仙川上水として分水されました。
羽村駅からは住宅地の中を玉川上水の取水口へと向かいます。途中には稲荷神社や臨済宗の禅林寺があります。禅林寺には小説・大菩薩峠を書いた中里介山の墓があると言います。
住宅地の中を進むと玉川上水の取水口、多摩川の流れの中に取水堰があります。取水堰の公園には玉川上水を完成させた玉川庄右衛門、清右衛門兄弟の銅像がありました。
公園には牛枠が置かれていました。治水工事に使用されるもので、木や竹・石などを使用し水の流れを制御するものだと言います。コンクリートなどのない時代の治水工事はなかなか大変だったのでしょう。
玉川上水には良く整備された遊歩道が続いています。春になると桜の花に彩られるところのようです。
暫く歩くと右手に小さな小山、富士山が見える丘と名付けられているようです。木立の先に富士山が見えるようで「富士山が見えたら鐘を1回・・」と書かれています。ここから富士山までは68km、陣馬山の肩の先に富士山が見えるようです。幸せの鐘が近くにありましたが曇りがちの空からは富士山を見付けることはできませんでした。
紅葉が始まる遊歩道をしばらく歩くとたくさんの人が行列を作っています。長徳禅寺の前の土蔵造りの建物は田村酒造で、この日は福生蔵開きが行われているようです。お祭りの山車も出ていて祭囃子が聞こえていました。
新橋はかつて草花丘陵を歩いたときに通ったところです。
熊川分水の小さな道標に導かれ細い路地を入ると熊牛稲荷、その裏の金網の中に熊川分水の取水口がありました。気が付かなければ通り過ぎてしまうところです。
判り難い住宅地の中はJR青梅線と五日市線が分かれるところです。
水喰土公園(みずくらいどこうえん)には玉川上水の掘削に関わる伝承があります。当初の工事は立川段丘崖線に沿って掘削されましたが水は地中に吸い込まれ工事は失敗、玉川上水は現在の青梅線の北を迂回して掘削されたと言います。細いふみ跡が続く窪地には水喰土堀跡の表示板がありました。
玉川上水の遊歩道は八高線の高架の下を通り拝島駅にたどり着きました。玉川上水には日光橋が架かっています。明治に建築されたレンガ式のアーチ橋で、国内に現存する最古の道路レンガアーチ橋と言います。
八王子から千人同心街道が佐野へと続いていたようで拝島はその宿場となっていたと言います。
拝島にはJRの青梅線、八高線のほか西武拝島線が入っています。北口は開けていますが商店街は多くないようです。南口に回ってみましたがこちらも飲食店が多く、お昼ご飯のお店はあまり店を開いていませんでした。運よく見付けた居酒屋で遅い昼食にしました。
少し時間が早いようですが今日は拝島がコールです。次回は小金井や三鷹など西武拝島線に沿った玉川上水歩きになります。