禅林寺 


 寺社の種類:臨済宗建長寺派の寺院
 山号: 東谷山
 創建の時期:文禄2年(1593)、開山・春覚禅師、開基・島田九郎右衛門
 札所: ー
 所在地:東京都羽村市羽東3丁目16ー23
 訪問日:2025年11月8日

 

東京都羽村市羽東にある臨済宗建長寺派の寺院です。大菩薩峠の作者中里介山の菩提寺だと言います。

禅林寺の山門
禅林寺の案内板
禅林寺の鐘楼
中里介山墓の案内板
本堂
覆い堂がかかる六地蔵

《臨済宗建長寺派 禅林寺》 現地の案内から

当寺の開基は島田九郎右衛門という人。当地の島田氏の先祖で、屋敷が、寺の前の道路の向こう側一帯にありました。文禄二年(一五九三)正月の創建、九郎右衛門が自分の寺として開いたと伝えています。

開山は春学禅師。鎌倉、円覚寺の世代、三伯玄伊禅師の法を嗣いだ和尚さんです。

山号は東谷山、このあたりの地名、東ヶ谷戸によったものです。寺名は、開基の戒名、島田院殿からすれば、島田院となるところですが、建長寺の「天下禅林」の額から二字をいただいて禅林寺としたと伝えています。

この寺は「大菩薩峠」の作者中里介山居士の菩提寺です。介山居士に「遊於処処」という作品があります。その中の「故園」という文章に「禅林寺に守山和尚をたずねてみると折柄、檀家総代を集めて、観音堂建立の相談であった。和尚の案内でお堂の敷地を見せてもらい・・・・・」と書いている観音堂というのがすぐ前の建物です。中里家は寺の前の方のずっと奥まった所にありました。山門の広い梅は、中里家の庭にあった樹です。

 臨済宗建長寺派(りんざいしゅうけんちょうじは)

日本仏教の一宗派。臨済宗一四派の一つです。本山は京都の妙心寺、派祖は関山慧玄。

 

 如意輪観音(にょいりんかんのん)

六観音または七観音の一つで如意宝珠と法輪の力によって生きとし生けるものを救済するという。延寿、安産、除難の功徳があるとされている。普通は6臂の像で、座像は輪王座。右の第一手は必ず思惟(しゆい)手となるのが特徴。

 

 六観音(ろくかんのん)

六観音は六道輪廻の思想に基づき、六種の観音が六道に迷う衆生を救うという考えから生まれたもの。地獄道 - 聖観音、餓鬼道 - 千手観音、畜生道 - 馬頭観音、修羅道 - 十一面観音、人道 - 准胝観音、天道 - 如意輪観音とされる。天台系では准胝観音の代わりに不空羂索観音を加えて六観音とする。

 

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