妙楽寺 
寺社の種類:臨済宗建長寺派の寺院
山号: 祥雲山
創建の時期:室町時代、開基・足利基氏、開山・義堂周信
本尊:千手観音像
札所: ー
所在地:神奈川県平塚市田村5丁目13
訪問日:2025年10月24日
神奈川県平塚市にある臨済宗建長寺派の寺院です。
参道にある2層の門には平塚市の重要文化財に指定されている閻魔王坐像が安置されていると言います。
平成二十五年(二〇一三)二月二十日指定
寄木造、玉眼嵌入 像高九十九.六cm
現在は妙楽寺に安置されている。『新編相模国風土記稿』には当寺の間魔堂が村内にあったことがみえ、本像はこの本尊であったとみられる。
間魔王は冥界の支配者で、初七日から三年まで順次、死者の生前の罪を裁く十王の中心を成す。
本像は、頭部が大きく作られ、面貌は眉眼をつり上げ怒号する、かなり誇張した表現につくられている。体部はずんぐりとした体形で、量感があり迫力が充分であるが、左右の袖先は小ぶりで、衣文も強い表現ではなく、全体に頭部に比し穏やかにまとめられている。
彫技は本格的といえ、作者の高い技量がうかがわれる、室町時代の像にみるような量感に富む体形と、近世期のやや誇張の勝った面貌表現を合わせ持つ作風とみることが出来よう。
等身を超す大法量の本格的造顕で、作風にも中世彫刻の余風を遺す優れた作例である。間魔王像の基準作例として、本市のみならず県内においても希少な存在といえる。
構造は、頭・体部を前後に矧ぎ、別に脚部などを矧ぎ寄せる。現状、持物(笏)、冠飾を亡失し、両袖先、裳先などに欠失部がある。像表面は、後補とみられる彩色仕上げが残る。
像底からみえる体幹部前材下倒に墨書があり、このなかに文禄四年(一五九五)の年紀と、佛士(師)長芸の名があり、造像年代・作者ともに判明する。
平成二十五年(二〇一三)十二月 平塚市教育委員会
六観音の一つ。限りない慈悲を表す菩薩で、千の慈悲の眼と千の慈悲の手をそなえ、生ある者を救うという。二七面四二臂の像が一般的。千手千眼観世音。千眼千臂観世音。
六観音は六道輪廻の思想に基づき、六種の観音が六道に迷う衆生を救うという考えから生まれたもの。地獄道 - 聖観音、餓鬼道 - 千手観音、畜生道 - 馬頭観音、修羅道 - 十一面観音、人道 - 准胝観音、天道 - 如意輪観音とされる。天台系では准胝観音の代わりに不空羂索観音を加えて六観音とする。