堀切菖蒲園は『花菖蒲の名所で、江戸時代から続く歴史ある庭園です。約200種・6,000株の花菖蒲が咲き誇り、毎年初夏には「葛飾菖蒲まつり」が開催され、多くの人々でにぎわいます。』(Copilot.2025/7)
《花菖蒲の系統》 現地の案内板
花菖蒲には園芸上三つの系統があります。物学的には同一種で、発祥地よって区分されています。
●江戸系
堀切で改良された品種の総称。江戸時代より引き継がれた多様な品種をすべて含み、色は豊富で濃淡や模様の入り方も多岐に渡る。集団で植え、花菖蒲園で観賞される。
●肥後系
江戸時代後期に松平菖翁から藩主に渡った品種をもと改良された。草丈は江戸系より低く、花は大きく豪華であることから、鉢植えで座敷に座って観賞される。
●伊勢系
起源は不明。菖翁とほぼ同じ時期に松坂の吉井定五郎という武上が改良したものといわれる。色彩、弁の垂れ方等が優美であることが特徴。
※戦後に発された品種は、これら三系間の交雑種が多く、「系統」ではなく、「タイプ」 と呼ばれつつあります。
このほか、山形県の長井地方で保存されている長井古種や、外国種があります。