山梨県上野原市大椚にある観音堂です。
かつてあった不動院行満寺の廃跡に建つ観音堂です。境内には無縫塔もあり古い寺院の痕跡が残っています。
《大概観音堂仏像二躯》 現地案内板
郡内三十三観音二十四番札所、不動院行満寺の廃跡に建つ(建立年月不詳)。
「百姓持ち本尊二体・大日如来・千手観音、左右に百番観音」と甲斐国志に記す。
御詠歌は「いづるより、いるそとなきや長峰の、しょうじせうやの大くのぎ堂」
慎み深い村人と旅人の思いを大樹と共に今に伝える。
■ 大日如来坐像
密教における宇宙の根本仏、仏の中の王者の地位にある如来。蓮華座の上に結跏趺坐、印相は法界定印で座禅の姿をとる。木造寄木造りで漆箔及び彩色が施してある。眼は玉眼、顔や姿が整っていて美しい。頭に宝冠をいただいているが、印相が禅定印であることから、胎蔵界大日如来と伺える。明治二十三年、東京の仏師「吉見三慶」により修復されたとある。
■ 千手観音菩薩坐像
十一面千手千眼観自在菩薩といい、頭上に頂上仏など十一面をいただくほか、千の手を持ち、それぞれの掌に眼を持って照覧し、あまねく生きとせ生きるものを救う。非常に慈悲深く大悲観音とも呼ばれる変化観音。
木造寄木造り、漆塗りの上に金箔を施す。眼は玉眼と言いガラス質。合掌する二手に二十手を加え二十二手。一手で五十世界を救うことを表す。光背と台座の彩色は後のものである。
平成十一年一月吉日 上野原町教育委員会
六観音の一つ。限りない慈悲を表す菩薩で、千の慈悲の眼と千の慈悲の手をそなえ、生ある者を救うという。二七面四二臂の像が一般的。千手千眼観世音。千眼千臂観世音。
真言密教の教主。諸仏、諸菩薩の根元をなす理智体で宇宙の実相を仏格化した根本仏とされる。智徳の表現が金剛界大日、理徳の表現が胎蔵界大日とされ、天台宗では大日如来と釈迦如来は法身、応身で同体とし、真言宗では釈迦如来は顕教の教主とみて異体とする。
六観音は六道輪廻の思想に基づき、六種の観音が六道に迷う衆生を救うという考えから生まれたもの。地獄道 - 聖観音、餓鬼道 - 千手観音、畜生道 - 馬頭観音、修羅道 - 十一面観音、人道 - 准胝観音、天道 - 如意輪観音とされる。天台系では准胝観音の代わりに不空羂索観音を加えて六観音とする。
真言密教の教主。諸仏、諸菩薩の根元をなす理智体で宇宙の実相を仏格化した根本仏とされる。智徳の表現が金剛界大日、理徳の表現が胎蔵界大日とされ、天台宗では大日如来と釈迦如来は法身、応身で同体とし、真言宗では釈迦如来は顕教の教主とみて異体とする。
仏教の開祖。世界4聖の一人。ネパール南部の釈迦族の王子として紀元前6から前5世紀に生まれる。苦行ののち悟りをひらきインド各地で布教して80歳で没したとされる。
はじめは実在の釈迦をさしたが入滅後、超人化・神格化されて信仰・崇拝の対象となる。日本には6世紀、百済からその教えがつたわった。
仏教の開祖。世界4聖の一人。ネパール南部の釈迦族の王子として紀元前6から前5世紀に生まれる。苦行ののち悟りをひらきインド各地で布教して80歳で没したとされる。
はじめは実在の釈迦をさしたが入滅後、超人化・神格化されて信仰・崇拝の対象となる。日本には6世紀、百済からその教えがつたわった。