東京都調布市にある薬師堂です。『本尊は、元仙台藩士の松前意仙が諸国を遍歴した末に、この地を生涯の地と定め、医業のかたわら仏道に志して人々を救済するために自ら刻んだ石の薬師尊です。現在も毎月12日に薬師講の人々によるお勤めが行われています。』(copilot 2025/4)
《飛田給石造瑠璃光薬師如来立像》 現地の案内板
この石仏は「飛田の原の石薬師」と言われ、庶民信仰の対象となっているものです。江戸時代初期、貞享年間(一六八四~八七)に、元仙台藩士の松前意仙により造立されました。
松前意仙は、諸国を巡り歩いたのち、ここ飛田給を生涯の地と定めて庵を結びました。医業のかたわら、信仰する薬師如来の功徳をもって、人々を悟りの境地に導こうと、自らこの像を刻んで安置したと伝えられています。
像身は一四〇cmの立像で、左手に薬壺をのせ、右手は施無畏印を結び、慈悲に充ちた表情をしています。背面には「施主為松前意仙行重二世安楽貞享三丙寅四月十六日」の刻銘があります。
はじめは野外に置かれていましたが、弘化四年(一八四七)に仏堂が建てられ、堂内に安置されるようになりました
調布市教育委員会