東京都品川区西五反田にある天台宗の寺院です。
『天正年間(1573年~1593年)に梁誉道元によって開山されました。1850年(嘉永3年)に火災で建物を失いましたが、1856年(安政3年)に本堂が再建されました。その後、1965年(昭和40年)に首都高速2号目黒線の建設に伴い、鉄筋コンクリート造の新本堂が建てられました。
境内には庚申塔や地蔵菩薩像(塩地蔵・三輪地蔵)、「諸国一の宮標石」などがあり、歴史的な見どころが多いです。』(copilot 2025/4)
《三輪地蔵尊》 現地の案内板
五代将軍綱吉に仕えた大奥の老女・三輪の菩提を弔うため、元文三年 (一七三八)に安置されたもので、 右の肱を折り、左脚を下におろした、 非常にめずらしい尊像です。
徳蔵寺の三輪地蔵は、虫歯の痛みをとり除く効験があると伝えられ、数多くの人びとが参詣に訪れました。
台石に刻された文字が磨滅しているため、くわしい由縁については不明ですが、虫歯病に悩まされた老女・三輪が菩薩となって、同じ悩みをもつ者の痛みを受けて下さる、という信仰になったのでしょう。
《塩地蔵尊》 現地の案内板
貞享四年(一六八七)竜雲院一峰義天居士の菩提を弔うために安置された尊像で、像高約一米の立像です。
塩地蔵とよばれる地蔵尊はきわめて数が少なく、その多くは北向きに安置され、「北向き地蔵」ともよばれます。当寺の塩地蔵も貞享四年の頃は北向きに安置されていたのでしょう。
塩地蔵に供えられた塩を少量もち 帰り、風呂に入れて入ると諸病に効験があると伝えられ、当寺の塩地蔵は眼病に霊験顕かな地蔵として知られています。
法華経を根本経典とする大乗仏教の一派。575年隋の智顗(ちぎ)が天台山にこもって大成。日本へは奈良時代に唐僧鑑真(がんじん)が初めて伝え、平安初期に最澄が比叡山に延暦寺を建て開宗。のち山門派と寺門派、さらに真盛(しんぜい)派に分かれた。
中国、唐代の高僧。日本律宗の開祖。揚州大明(たいめい)寺で戒律を講じ名声があった。742年日本僧栄叡(ようえい)らの請に応じて来日を志したが海賊や風波の災で5度挫折の後、754年渡来した。