南房総市にある真言宗智山派の寺院です。
安房国札観音霊場巡りによると、富山の南の観音峰と北の金比羅峰の頂上にはそれぞれお堂があります。
当初の本堂は、表参道の一合目と二合目の間の諏訪の台にありました。その後焼失し、元治元年(1864)に現在地に本堂を再建。山門の仁王像はかつて山頂にあったもので、平成10年に移されました。
真言宗の新義真言の一派。宗祖覚鑁(かくばん)は真言宗の教義に念仏を加味し、高野山の大伝法院にあって布教に努めた。その教勢が高野本山をしのいだため紛争を生じ1140年円明寺を開いて分立した。
六観音は六道輪廻の思想に基づき、六種の観音が六道に迷う衆生を救うという考えから生まれたもの。地獄道 - 聖観音、餓鬼道 - 千手観音、畜生道 - 馬頭観音、修羅道 - 十一面観音、人道 - 准胝観音、天道 - 如意輪観音とされる。天台系では准胝観音の代わりに不空羂索観音を加えて六観音とする。