不忍池の弁天堂の隣に祀られた大黒天堂です。
谷中七福神とは別で、豊臣秀吉公が厚く崇拝していたと伝わるもので、幕末や太平洋戦争の戦禍から大黒天は無事に逃れました。お堂は東京大空襲で焼失し、1968年に再建されました。
七福神の一神。狩衣に似た服を着て大黒頭巾をかぶり、左肩に大袋を背負い右手に打ち出の小槌こづちを持ち、米俵の上に座る。日本では大国主神(おおくにぬしのみこと)と習合し福徳の神として民間の信仰を集める。
出雲神話の神。素戔嗚尊(すさのおのみこと)の子または孫です。少彦名神(すくなびこなのかみ)とともに、中つ国の経営を行っましたが、天照大神(あまてらすおおみかみ)の使者が来ると国土を献上してみずからは隠退しました。
大黒天と同一視されるようにもなりました。因幡(いなば)の白兎の神話は唱歌にも歌われています。