横浜市金沢区にある日蓮宗の寺院です。
南北朝時代初期の創建で、地元の有力な豪族であった荒井妙法(のちの日荷上人)が土地を寄進して、自らが開基としたのが始まりとされています。
日蓮が下総から六浦津を経て鎌倉入りする際の船中で、乗り合わせた千葉氏の重臣・富木常忍を折伏して有力な信徒を獲得し、ここに着岸したことから船中問答の霊場といます。境内には船着場に近い場所に位置していたことから舟繋ぎの松の跡があります。
境内には日荷上人が植えたという樹齢700年のカヤの大木、横浜市の名木古木に指定されています。その傍には日荷上人の墓地という石塔が祀られていました。
仏教の一宗派。鎌倉時代に日蓮が開いた。法華経を所依(しょえ)とし南無妙法蓮華経の題目を唱える実践を重んじ、折伏(しゃくぶく)・摂受(しょうじゅ)の二門を立て、現実における仏国土建設をめざす。
鎌倉時代の僧。日蓮宗の開祖。安房小湊の漁師の子という。17歳ころから鎌倉・比叡山などで11年間修行研鑽し、法華経こそ至高の経典であるとの確信を得、1253年故郷の清澄山頂で題目を高唱して開宗した。