≪現地の案内板≫
このお堂のご本尊は、お不動さま(正しくは不動明王という)で、お身丈五十二糎の木像の座像である。作者、年代共に定かではないが、歴史ある立派なお不動さまである。
かって、この町には修験道の道場として、聖真法印によって開かれた、知水山大覚院(現在は廃絶)の守り本尊であった「不動明王」を当地に遷坐したものと伝えられています。
文化十三年(一八一六)、伊勢原に大火が起こった際、猛火は忽ち全町に燃え広がったが不思議にも、この不動堂の所でピタリと火は止まった。人々はこの奇瑞を目のあたりにし、以後、「火伏の不動さま」と尊崇して今に至っている。また堂内には、見ごとに彫られた一対の烏天狗の面も奉納されてある。不動明王は一切の障害を打ちくだいて人々を悟りに導く仏さまであるところから、厄払いや、災難除けの仏さまとされている。
商店街の中に祀られた小さな不動堂です。火災防除、開運招福、交通安全のご利益があるとされています。
五大明王・八大明王の主尊。悪魔を下し仏道に導きがたいものを畏怖せしめ、煩悩を打ちくだくと言います。
忿怒の姿で火焔の中にあり、右手に剣、左手に索縄を持ち、心の内外の悪魔をはらうとされています。