景観寺 


 寺社の種類:天台宗の寺院
 山号:窪田山、院号:宝珠院
 創建の時期: 天平年間
 本尊:十一面観音
 札所:-
 所在地:神奈川県高座郡寒川町一之宮1丁目18ー15
 訪問日:2024年9月26日

 

創建年代等は不詳ながら、天平年間(719-749年)に行基が創建したと伝えられます。高畠大納言の家来窪田万五郎が至徳2年(1385年)に再建、窪田山と号し、江戸期には代々小泉家が当寺を守ってきたといいます。

景観寺の山門
重要文化財の案内板
境内のお大師堂
御手水場
本堂

境内の寒川町教育委員会の案内板によると本尊の十一面観世音菩薩は室町時代の作と推定され寒川町の重要文化財に指定されています。

 天台宗(てんだいしゅう)

法華経を根本経典とする大乗仏教の一派。575年隋の智顗(ちぎ)が天台山にこもって大成。日本へは奈良時代に唐僧鑑真(がんじん)が初めて伝え、平安初期に最澄が比叡山に延暦寺を建て開宗。のち山門派と寺門派、さらに真盛(しんぜい)派に分かれた。

 

 十一面観音菩薩(じゅういちめんかんのんぼさつ)

六道を教化する六観音の一つ。11の顔と2臂または4臂をもった姿の観音。

 

 鑑真(がんじん)・過海大師・唐大和上(とうだいわじょう)

中国、唐代の高僧。日本律宗の開祖。揚州大明(たいめい)寺で戒律を講じ名声があった。742年日本僧栄叡(ようえい)らの請に応じて来日を志したが海賊や風波の災で5度挫折の後、754年渡来した。

 

 最澄(さいちょう)・伝教大師

平安初期の僧。767~822年。天台宗の開祖。比叡山に入り根本中堂を建立。延暦23年(804年)空海とともに入唐し翌年帰国した。

 

 六観音(ろくかんのん)

六観音は六道輪廻の思想に基づき、六種の観音が六道に迷う衆生を救うという考えから生まれたもの。地獄道 - 聖観音、餓鬼道 - 千手観音、畜生道 - 馬頭観音、修羅道 - 十一面観音、人道 - 准胝観音、天道 - 如意輪観音とされる。天台系では准胝観音の代わりに不空羂索観音を加えて六観音とする。

 

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