等々力不動尊は等々力満願寺の別院です。鎌倉時代、真言宗を中興した興教大師覚鑁(1095~1144年)が霊夢に従い当地に至り役行者自刻の不動明王像を安置して開創したと伝えられるところです。
山門は昭和43年、本寺である満願寺の改築により移築。本堂は江戸末期の建造と言います。
境内に立つ展望台からは緑に包まれた等々力渓谷が眺められます。ここからは奉納旗が続く石段を下り不動滝、等々力渓谷へと下っていくことができます。
真言宗の新義真言の一派。宗祖覚鑁(かくばん)は真言宗の教義に念仏を加味し、高野山の大伝法院にあって布教に努めた。その教勢が高野本山をしのいだため紛争を生じ1140年円明寺を開いて分立した。
五大明王・八大明王の主尊。悪魔を下し仏道に導きがたいものを畏怖せしめ、煩悩を打ちくだくと言います。
忿怒の姿で火焔の中にあり、右手に剣、左手に索縄を持ち、心の内外の悪魔をはらうとされています。