箱根町にある臨済宗大徳寺派の寺院です。箱根湯本の早雲寺の塔頭の一つとして創建されましたが、寛永7年(1630年)に現在の須雲川に移されました。
人形浄瑠璃や歌舞伎で名高「箱根霊験記いざりの仇討」の公勝五郎・初花のお墓と初花堂があるお寺です。
司馬芝叟の作、天正18年(1590年)飯沼勝五郎が兄の仇、加藤幸助を討った事件を脚色したものです。
飯沼勝五郎は兄三平を殺した佐藤剛助を追って妻の初花と流浪中、病のため足が不自由になりました。箱根阿弥陀寺までくると滝口上野と改名した剛助が待ち伏せしていて勝五郎の母を捕らえ、これを枷にして初花を連れ去ります。初花は上野を討とうとして返り討ちにあうが、その亡霊は夫のもとへ帰り、塔ノ沢の滝に打たれての祈念によって勝五郎の足は治り、のち首尾よく敵を討つという物語です。
境内にあった「此らあたりは山家ゆえ 紅葉のあるのに雪が降る・・・」は箱根霊験記の名台詞です。
仏教の開祖。世界4聖の一人。ネパール南部の釈迦族の王子として紀元前6から前5世紀に生まれる。苦行ののち悟りをひらきインド各地で布教して80歳で没したとされる。
はじめは実在の釈迦をさしたが入滅後、超人化・神格化されて信仰・崇拝の対象となる。日本には6世紀、百済からその教えがつたわった。