小田原市酒匂にある日蓮宗のお寺です。江戸時代には鎌倉比企ヶ谷・妙本寺の末寺でした。
文永11年(1274年)日蓮が鎌倉から身延山に向かう途中で宿泊したという霊跡の一つで、信徒の巡拝コースに入っています。
縁起では日蓮一向が身延山に赴くために酒匂川まで来たものの、増水により渡ることができないでいると、翁に化身した地蔵菩薩の導きで地蔵堂に1泊し、翌日無事に川を渡ったと言われています。境内にはお手引き地蔵があります。
仏教の一宗派。鎌倉時代に日蓮が開いた。法華経を所依(しょえ)とし南無妙法蓮華経の題目を唱える実践を重んじ、折伏(しゃくぶく)・摂受(しょうじゅ)の二門を立て、現実における仏国土建設をめざす。
鎌倉時代の僧。日蓮宗の開祖。安房小湊の漁師の子という。17歳ころから鎌倉・比叡山などで11年間修行研鑽し、法華経こそ至高の経典であるとの確信を得、1253年故郷の清澄山頂で題目を高唱して開宗した。