小田原市小八幡にある浄土宗のお寺です。江戸時代には芝・増上寺の末寺で、小八幡村の鎮守・八幡社とその末社・境内社、小八幡村の中沢明神社を管理していました。
境内の稲荷社は荼枳尼天を祀っています。稲荷神社には穀物神・農耕神を祀る京都の伏見稲荷系の神社と愛知・豊川稲荷系の神社があります。豊川稲荷は仏教の荼枳尼天を稲荷神として祀ると言います。もともとの荼枳尼はヒンドゥー教の夜叉でしたが、仏道に帰依し福神へと変化しました。お寺に祀られる稲荷社は荼枳尼天をご神体とするところが多いと言います。
仏教の開祖。世界4聖の一人。ネパール南部の釈迦族の王子として紀元前6から前5世紀に生まれる。苦行ののち悟りをひらきインド各地で布教して80歳で没したとされる。
はじめは実在の釈迦をさしたが入滅後、超人化・神格化されて信仰・崇拝の対象となる。日本には6世紀、百済からその教えがつたわった。