普門寺 


 寺社の種類:真言宗智山派の寺院
 山号:洲崎山
 創建の時期:鎮海権僧都(文治3年1187年寂)が開山
 札所:東国八十八ヵ所霊場21番
 所在地:神奈川県横浜市神奈川区青木町3-18
 訪問日:2023年4月20日

 

神奈川宿の真言宗智山派の寺院です。幕末になると、江戸幕府はアメリカ、オランダ、イギリス、フランスと通商条約、和親条約を結びました。生麦事件後、横浜にはイギリス軍とフランス軍が駐屯するようになります。普門寺にはイギリス士官が宿泊したと言います。

普門寺の案内板
狭い参道
簡素な本堂
境内に六地蔵

旧東海道から少し入ったところにある境内には簡素な本堂、たくさんの墓地もあるお寺です。

 

 真言宗豊山派(しんごんしゅうふざんは)

真言宗の新義真言の一派。総本山は奈良桜井市の長谷寺。真言宗智山派と同じく覚鑁(かくばん)を開祖とする。織田信長のため根来寺を追われた専誉(せんよ)が一派を形成した。

 

 聖観音菩薩・正観音菩薩(せいかんのん)

六道を教化する六観音の一つ、地獄道を化益するという。1面2臂が特徴とされる。

 

 真言宗智山派(しんごんしゅうちざんは)

真言宗の新義真言の一派。宗祖覚鑁(かくばん)は真言宗の教義に念仏を加味し、高野山の大伝法院にあって布教に努めた。その教勢が高野本山をしのいだため紛争を生じ1140年円明寺を開いて分立した。

 

 覚鑁(かくばん)・興教大師

平安後期の真言宗の僧(1095~1144年)高野山に大伝法院、密厳院などを建立し、金剛峰寺とともに座主を兼ねたが一山の反対にあい根来に移った。新義真言宗の開祖、伝法院流の祖。

 

 専誉(せんよ)

真言宗豊山派の祖。紀伊根来寺の玄誉(げんよ)、頼玄(らいげん)に師事。天正13年豊臣秀吉の根来攻めにあい高野山にのがれる。15年豊臣秀長にまねかれ大和長谷寺にはいりった。

 

 六観音(ろくかんのん)

六観音は六道輪廻の思想に基づき、六種の観音が六道に迷う衆生を救うという考えから生まれたもの。地獄道 - 聖観音、餓鬼道 - 千手観音、畜生道 - 馬頭観音、修羅道 - 十一面観音、人道 - 准胝観音、天道 - 如意輪観音とされる。天台系では准胝観音の代わりに不空羂索観音を加えて六観音とする。

 

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