補陀洛山西方寺 


 寺社の種類:真言宗
 創建の時期:建久5年(1190年)、勝賢僧正
 本尊:阿弥陀如来
 札所:横浜七福神(恵比寿)、子年観音霊場(旧小机領三十三所観音霊場)第15番札所、武相不動尊二十八所第9番札所。
 所在地:神奈川県横浜市港北区新羽町2586
 訪問日:2023年3月21日

 

建久5年(1190年)に東大寺別当であった勝賢僧正により鎌倉市笹目ヶ谷に創建、鎌倉時代の終焉とともに極楽寺の寺勢は衰退し、明応4年(1495年)に現在の横浜市新羽の地に移りました。

西方寺の案内板
咲き残ったカワズザクラの参道
石段の上に山門
茅葺の山門
茅葺の本堂
御手水場
境内に大悲閣
太子堂
茅葺の鐘撞き堂
伽藍維持の勧募志
写経場
納経所
境内に茅葺の堂宇
満開のモクレン

山門や本堂、鐘楼は江戸期の茅葺で創建当初の面影を残しています。大悲閣には十一面観音像が安置されて子年の春のみ開帳される秘仏です。

参拝したのはお彼岸の中日、境内のモクレンの大木はたくさんの花が咲き誇っていました。

 真言宗(しんごんしゅう)

弘法大師空海(774~835)が唐で学んだ密教を教義に平安初期に開いた。大日如来を教主とし、身口意(しんくい)三密の加持力で即身成仏(じょうぶつ)させるのを本旨とする。

 

 阿弥陀如来(あみだにょらい)

大乗仏教の仏。西方の極楽浄土の教主で生あるものすべてをすくう仏様。念仏により浄土に往生できるという阿弥陀信仰が鎌倉時代にさかんになり、浄土宗浄土真宗時宗などの浄土教宗派が成立した。

阿弥陀如来像は質素な形で如来の通相と呼ばれる姿をしています。小指を除く三指と親指で輪にした九品来迎印(くぼんらいごういん)を結んでいるのが特徴です。

 

 空海(くうかい)弘法大師(こうぼうだいし)

平安時代の僧。真言宗の開祖。最澄と並ぶ平安仏教の確立者。15歳で母方の伯父阿刀大足(あとのおおたる)について京都へ遊学。延暦23年(804年)入唐し翌々年帰朝。高野山に金剛峰寺を建立し東寺(教王護国寺)を真言道場とした。

 

 大日如来(だいにちにょらい)

真言密教の教主。諸仏、諸菩薩の根元をなす理智体で宇宙の実相を仏格化した根本仏とされる。智徳の表現が金剛界大日、理徳の表現が胎蔵界大日とされ、天台宗では大日如来と釈迦如来は法身、応身で同体とし、真言宗では釈迦如来は顕教の教主とみて異体とする。

 

 浄土宗(じょうどしゅう)

法然上人を宗祖とする浄土教の一派。浄土三部経を所依の聖典とするが、観無量寿経を重視して専修念仏によって極楽浄土への往生を宗旨とする。総本山は京都の知恩院。

 

 浄土真宗(じょうどしんしゅう)

法然上人の弟子の親鸞上人を開祖とする浄土教の一派。浄土三部経を所依の経典とするが、特に無量寿経により阿弥陀仏の本願の信心を重視し、称名念仏は仏恩報謝の行であるとするのを宗旨とする。門徒宗、一向宗とも呼ばれます。

 

 時宗(じしゅう)遊行宗(ゆぎょうしゅう)

日本仏教の一宗派。念仏系の宗派で1276年一遍(いっぺん)が開いた。阿弥陀経を根本経典とし経中の臨命終時の言葉を宗の名とした。

 

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