正福寺 


 寺社の種類:天台宗の寺院
 山号:星宿山、院号:千手院
 創建の時期:大同元年(806年)
 本尊:阿弥陀如来
 札所:准秩父三十四観音霊場28番・29番、旧小机領三十三所子歳観音霊場14番、都筑橘樹十二薬師霊場3番
 所在地:神奈川県横浜市港北区新吉田町4569
 訪問日:2023年3月21日

 

正福寺の創建年代等は不詳ながら、当寺第二世が秀覺(寛永元年1624年寂)だと言います。寛政9年(1797年)には旧本堂が落成、さらに、平成18年(2006年)には現在の新本堂が落成しました。

山門は工事中
コンクリートの壁に星宿山正福寺
阿弥陀堂
阿弥陀堂の内部
伝教大師の石像
本堂
鐘楼
千手院
此即国宝の石柱

大きな墓地を持つ天台宗の檀家寺です。参拝したのはお彼岸の中日、たくさんの方がお墓にお参りをしていました。当日山門は工事中で山門から入ることはできませんでした。

境内の石碑は「此即国宝」山家学生式にある「一隅を照らす此れ則ち国宝なり」の一節なのでしょう。

 天台宗(てんだいしゅう)

法華経を根本経典とする大乗仏教の一派。575年隋の智顗(ちぎ)が天台山にこもって大成。日本へは奈良時代に唐僧鑑真(がんじん)が初めて伝え、平安初期に最澄が比叡山に延暦寺を建て開宗。のち山門派と寺門派、さらに真盛(しんぜい)派に分かれた。

 

 阿弥陀如来(あみだにょらい)

大乗仏教の仏。西方の極楽浄土の教主で生あるものすべてをすくう仏様。念仏により浄土に往生できるという阿弥陀信仰が鎌倉時代にさかんになり、浄土宗浄土真宗時宗などの浄土教宗派が成立した。

阿弥陀如来像は質素な形で如来の通相と呼ばれる姿をしています。小指を除く三指と親指で輪にした九品来迎印(くぼんらいごういん)を結んでいるのが特徴です。

 

 鑑真(がんじん)・過海大師・唐大和上(とうだいわじょう)

中国、唐代の高僧。日本律宗の開祖。揚州大明(たいめい)寺で戒律を講じ名声があった。742年日本僧栄叡(ようえい)らの請に応じて来日を志したが海賊や風波の災で5度挫折の後、754年渡来した。

 

 最澄(さいちょう)・伝教大師

平安初期の僧。767~822年。天台宗の開祖。比叡山に入り根本中堂を建立。延暦23年(804年)空海とともに入唐し翌年帰国した。

 

 浄土宗(じょうどしゅう)

法然上人を宗祖とする浄土教の一派。浄土三部経を所依の聖典とするが、観無量寿経を重視して専修念仏によって極楽浄土への往生を宗旨とする。総本山は京都の知恩院。

 

 浄土真宗(じょうどしんしゅう)

法然上人の弟子の親鸞上人を開祖とする浄土教の一派。浄土三部経を所依の経典とするが、特に無量寿経により阿弥陀仏の本願の信心を重視し、称名念仏は仏恩報謝の行であるとするのを宗旨とする。門徒宗、一向宗とも呼ばれます。

 

 時宗(じしゅう)遊行宗(ゆぎょうしゅう)

日本仏教の一宗派。念仏系の宗派で1276年一遍(いっぺん)が開いた。阿弥陀経を根本経典とし経中の臨命終時の言葉を宗の名とした。

 

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