深沢山(八王子城)で修行していた妙高和尚が、牛頭天王八王子權現の告により延喜16年(916年)勧請、地名八王子の起源となった社です。
天正6年(1578)北条氏照築が城の守護神として尊敬したものの八王子城落城に伴い焼失、元禄年間(1688-1704)伊勢今泉の人鉄山無心が再建したといいます。境内社の横地社は八王子城の本丸を守っていた横田監物を祀る社で、落ち延びた地奥多摩町で祀られていたものをダム建設に伴い当地へ移されたものと言います。
ご祭神の八王子神は神仏習合の八王子権現信仰に由来する神様です。仏教の守護神である牛頭天王には頗梨采女との間に八王子がいるとされています。八王子は八方位の暦神に比定され太歳神、大将軍、大陰神、歳刑神、歳破神、歳殺神、黄幡神、豹尾神の八将神とも言います。
明治の神仏分離の際、素戔嗚尊と天照大神との誓約(うけい)で化生した五男三女神、正勝吾勝勝速日天之忍穂耳命(まさかつあかつかちはやひあめのおしほみみ)、天之菩卑能命(あめのほひ)、天津日子根命(あまつひこね)、活津日子根命(いくつひこね)、熊野久須毘命(くまのくすび)、多紀理毘売命(たきりびめ)、市寸島比売命(いちきしまひめ)、多岐都比売命(たきつひめ)に変えられたと言います。
神仏分離令は神仏習合の世界に大きな変化を与えたものでした。
日本神話に登場する神で出雲神話の祖神とされています。伊弉諾尊(いざなぎのみこと)、伊弉冉尊(いざなみのみこと)の子で天照大神の弟とされています。
高天ヶ原で多くの乱暴を行ったことで天照大神が怒り天の岩戸にこもり、高天ヶ原から追放されました。出雲に下り八岐大蛇を退治し奇稲田姫命(くしなだひめ)を救ったとされています。
古事記に登場する神、伊弉冉尊(いざなみのみこと)とともに天つ神の命でおのころ島をつくって天降り、国生みと神生みを行った男神です。
黄泉国(よもつくに)の汚穢(けがれ)を禊(みそぎ)した際に、天照大神(あまてらすおおみかみ)、月読尊(つきよみのみこと)、素戔嗚尊(すさのおのみこと)などの神が生まれました。
日本神話で高天原(たかまがはら)の主神。伊弉諾尊(いざなぎのみこと)の娘。太陽神であり皇室の祖神として伊勢神宮の内宮に祭られています。
素戔嗚尊(すさのおのみこと)の乱暴に天の岩戸にこもり国中が暗闇になったという岩戸神話や孫の瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)を葦原中国に降臨させた天孫降臨の神話が知られています。