泉区の名所・旧跡によると、かつてこの地に観世音菩薩像を安置した大石寺がありました。明治初期に廃寺になったので、村境いの伊勢山に祀ってあった神明社をこの地に遷して柳明の鎮守としました。その後、村に不幸が続いたため、阿久和の観音寺に預けていた観音像を戻して境内の観音堂に安置したと言います。
六観音は六道輪廻の思想に基づき、六種の観音が六道に迷う衆生を救うという考えから生まれたもの。地獄道 - 聖観音、餓鬼道 - 千手観音、畜生道 - 馬頭観音、修羅道 - 十一面観音、人道 - 准胝観音、天道 - 如意輪観音とされる。天台系では准胝観音の代わりに不空羂索観音を加えて六観音とする。